市場や国民の食生活まで変えてしまう商品がある。「ボンカレー」は市場規模2500億円のレトルト食品の元祖。保存食といえば缶詰しかなかった時代に、約2年間の研究開発期間を経て、1968年(昭和43)大塚食品工業より世界初の一般向けの市販レトルト食品として発売されたのが「ボンカレー」である。何よりも、3分間お湯で温めるだけで旨いカレーが食べられるということが驚きだった。発売時の小売価格は一人前80円で、当時の