写真提供:マイナビニュース

写真拡大

近畿日本鉄道は、18400系車両の最後の1編成(2両編成)が11月30日で引退するのを記念し、車体に紺とオレンジの特急色を復刻し、デビュー当時のヘッドマークを再現して掲出した。あわせて引退当日を含め、5回にわたる引退イベントを展開する。

18400系は1969(昭和44)年から運用開始し、おもに京都〜伊勢志摩間の直通特急として活躍。今回引退する1編成を除く全編成が2000年までに廃車となっている。

今回引退する1972(昭和47)年製の1編成は、1997年以降、団体専用列車「あおぞらII」となり、現在まで活躍してきた。10月6日に引退イベント第1弾として、特急色復刻塗装を施した18400系「あおぞらII」で京都から賢島駅を経由して青山町駅に向かい、青山町車庫で撮影会を実施する「懐かしの18400系特急色復刻塗装 京伊復活運転!」が実施された。

今後は、11月10日に18400系特急色・15200系初代「あおぞら」復刻塗装色・15200系オリジナルカラーをつなぎ合わせた6両編成の「あおぞらII」で行く「近鉄線異経路トライアングルツアー」を開催予定。宮津車庫での撮影会や東花園車庫での洗車体験などを含む京都駅発着の日帰りツアーで、旅行代金は大人3,800円、小児2,840円。

11月16日には、16000系(Y6)特急車両と18400系「あおぞらII」への乗車を含む「ダブル乗り納めの旅」を企画。大阪阿部野橋駅発または近鉄名古屋駅発の日帰りツアーで、乗換え駅の橿原神宮前駅では両車両を並べての撮影会を実施する。旅行代金は大阪阿部野橋駅発が大人7,180円、小児5,020円。近鉄名古屋駅発は大人8,040円、小児5,450円。

11月23日には、「ありがとう18400系 乗る 撮る 学ぶ ツアー」を実施。18400系特急色・15200系初代「あおぞら」復刻塗装色・15200系オリジナルカラーをつなぎ合わせた6両編成の「あおぞらII」で京都駅から青山町駅に向かい、青山町車庫で撮影会を行う内容に。撮影会には、6両編成、18400系単独、3編成並列の3種類の「あおぞらII」が登場するという。発売額は大人8,100円〜、小児6,350円〜。

引退当日の11月30日は、青山町車庫での撮影を含むツアー「お別れ運転! さよなら18400系車両 思い出の京・伊区間ラスト・ラン&撮影会」が予定されている。京都駅発着で、旅行代金は大人6,000円、小児4,000円。ツアー限定のオリジナルトレーディングカードが付く。各ツアーとも申込みは近鉄の各駅営業所にて行い、定員になり次第締め切る。

(佐々木康弘)