キユーピーマヨ500gの歴史に幕、10月18日出荷分から450gに容量変更へ。

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キユーピーは8月7日、「キユーピー マヨネーズ」の容量を500グラムから450グラムに減量すると発表した。容量変更の実施は10月18日出荷分からで、1964年3月から約50年間にわたり販売されてきた500グラム版は販売を終了する。

同社はマヨネーズを美味しく食べてもらうために、これまで開封後30日以内に使い切ってもらうことを推奨してきた。しかし、近年の急速な世帯構成人数の減少や高齢化を背景に、500グラムのマヨネーズ1本を使い切るまでの日数(使用期間)の平均が年々増加傾向に。2012年の調査では約34日と、30日以内に使い切れない状況が見受けられるようになったという。

そこで「いつもおいしいマヨネーズ」を食べてもらうための適正容量は、従来よりも50グラム少ない450グラムであると判断。減量する運びとなった。ただし、価格は据え置きではなく、内容量に見合った価格に変更する(税抜382円→350円)。

キユーピーは、1925(大正14)年に国産初のマヨネーズの製造・販売をスタート。発売当時、日本には生野菜を食べる習慣がなかったため、サケやカニの缶詰などと一緒に食べられていた。戦後、日本人の食生活の変化にともない、生野菜サラダにマヨネーズをつけて食べる機会が増え、さらに1958(昭和33)年には、現在主流となっているポリボトルの容器が登場し、マヨネーズは飛躍的に普及した。

最近では、食卓でサラダやお好み焼きなどにかけるだけでなく、油の代わりに炒め物に使ってコクを出すなど、キッチンでの調理に活用する用途が拡大している。

なお、「キユーピー マヨネーズ」500グラムの生産量は年間約4万トンで、家庭用、業務用を合計した日本のマヨネーズ生産量の約2割を占めているという。