実家に生活費を入れていない社会人3割にのぼる

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キャリルーノ編集部は、20代の社会人550人を対象に、「実家暮らしに関するアンケート調査」を実施。その結果、実家暮らし社会人の3割が、家に生活費を入れていないことが判明した。調査期間は4月26日〜4月27日。

●4人に1人が、家族に生活費をまかなってもらっている

実家暮らし社会人に「あなたは実家に生活費を月額いくら入れていますか?」と質問したところ、26.8%が「0円」と回答。「1万円」が9.3%、「2万円」が 16%、「3万円」が18.4%、「4万円」が6.3%、「5万円」が13.6%となった。

また、「今より多く入れたい(58.7%)」と考えている人が6割をしめ、「妥当な金額」と考えている人が28%、「今より少なくしたい」と考えている人が13.3%となっている。

この調査より、実家暮らし社会人のうち4人に1人が、所得があるにも関わらず、家族に生活費を賄ってもらっていることが判明。また、「0円」の回答に加え「5万円」以下を足すと全体の9割を超える。都内で一人暮らしでは、家賃だけで5万円以上かかることから、実家で暮らしているか否かで経済状況に明らかな差があることがわかった。

●やむを得ない事情がない限り実家を出る予定なし

実家暮らし社会人に、「あなたは何歳までに実家を出る予定ですか?」と聞くと、56.3%が「やむを得ない事情(結婚、転勤など)がない限り出る予定はない」と回答。現在実家で暮らしている20代社会人の半数以上が、特に実家から独立する意思がないことが分かった。

「出る予定はない」と答えた理由としては、「実家の方がお金がかからないから(24歳/東京都)」といった経済的な理由と、「出る理由がないから(28歳/東京都)」という声が特に多く、そのほか、祖父母の介護や家業の手伝いなど、それぞれの事情があげられている。

次に多かったのは、14.2%の「30歳(4年制大学出身者が新卒で入社した場合、社会人8年目)」。「30歳」と答えた理由は、「さすがに30歳までには自立した方が良さそう(28歳/富山県)」など、年齢を意識した回答が目立ち、世間体を気にして独立を考える人も少なくない。

●すでに独立している人の3割が「事情がない限り出なくていい」と回答

実家から独立して暮らしている20代の社会人に、「社会人は何歳までに実家を出るべきだと思いますか?」という質問をしたところ、「やむを得ない事情(結婚や転勤など)がない限り出なくていい(32.1%)」が最多。次いで、「23歳(28.9%)」、「25歳(11.5%)」、「30歳(8.7%)」となった。

「やむを得ない事情がない限り出なくていい」を選んだ理由としては、「お金がもったいないから(26歳/茨城県)」が最多。次に多く聞かれたのは、「親といられる時間は貴重だから(23歳/愛知県)」だった。

同社では、実家に生活費を入れない人や、独立を考えない人が多い理由の1つとして、「経済的理由」が多くあがったことから、不景気の影響があると分析。一方、子どもが社会へ出ても、変わらず生活の面倒を見ている親の存在も無視できないとしおり、「経済面、生活面、精神面での自立は、一社会人として身につけておくべき」とコメントしている。