7周年を迎えたTwitter - その成功のポイントとは?

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Twitterが7周年を迎えた。

共同創業者のJack Dorsey氏が最初のツイートを発信したのが2006年3月21日。

現在アクティブユーザーは世界に2億人おり、毎日4億件のツイートが飛び交っているという。

Twitterを始める前にどうやってコミュニケーションしていたのか思い出せないという人もいるのではないだろうか?これほどまでにわれわれの生活に浸透したTwitterだが、その成功の秘密は何なのか? 技術ジャーナリストのDan Frommer氏が「Twitterを殺したかもしれない7つのこと(原題 : 7 Things That Could Have Killed Twitter, But Didn’t)」という記事で分析している。

新しいアイディアやコンセプトを基に、無数に立ち上がっては消えていく技術ベンチャー。

Twitterを失敗させた可能性があるポイントということは、逆説的には成功に導いたポイントともいえるだろう。

早速、Frommer氏が指摘するポイントのいくつかを見てみよう。

時代に合わない、関連性のない、ちぐはぐなサービスには、まずユーザーがつかないし、企業はユーザーとともに進化する必要がある。

「多くの企業はここで命取りになる」とFrommer氏。

初期の頃のツイート(”ちょっとつぶやいてみた”のようなツイート)から成長し、メディアが取り上げ、活用するサービスとなり、いまではハッシュタグを見ない日はない。

TwitterだってMySpaceのように急減速する可能性はある。

だが、いまのところTwitterはユーザーにとって関連性のあるサービスだ。

7年の間、Twitterはたくさんの類似サービスとの競合をくぐり抜けてきた。

Jaiku、Plurk、Friendfeed、あのGoogleも「Google Wave」で同じようなサービスを試みたし、FacebookもTwitterの要素を取り込んできた。

それでもTwitterは確固たる存在感を放っている、とFrommer氏は分析する。

大手に売却するという選択肢もあったはずだが、Twitterはその道を選ばなかった。

Bebo、MySpace(それぞれAOL、NewsCorpが買収し、その後売却された)の二の舞を踏むことなく、独立性を維持している。

この7年の間に3人 - Dorsey氏、Evan Williams氏、そして現在CEOを務めるDick Costolo氏 - がTwitterのCEOを務めた。

Frommer氏は、「決断の細部に異論はあるかもしれないが、大きな流れとしてみるとCostolo氏の決断は正しいようだ」とCostolo氏の手腕を評価する。

いくつかの小さなミスはあっても、大きな失敗をしなかったこともTwitterが生き残った理由だろう。

たとえば140文字の文字制限を撤廃することができたかもしれないし、Twitterブランドでビデオカメラを作るという突拍子もないアイディアが出てきた可能性もあるが、ぶれなかったとFrommer氏はまとめている。