北朝鮮の労働新聞は2日、「乙巳五賊(いっしごぞく)も面目を失わせる親日逆賊行為」と題した論評で、韓国が日本と締結することを延期した軍事情報包括保護協定について非難した。

 乙巳五賊とは、干支で乙巳年にあたる1905年、日本による韓国支配を決定付けた第2次日韓協約に賛成した韓国(大韓帝国)の5人の閣僚のこと。

 同紙は、李明博逆賊とその一味が各界の強力な反対にもかかわらず、6月26日に日本との軍事情報包括保護協定を閣僚会議に通過させるという、決して容認できない親日売国行為を犯したと伝えた。

 傀儡(かいらい)は、この協定案に対する世論の反発が恐ろしく、非公開で電撃的に処理した。これは日帝の植民地統治が終息して以後、初めての南朝鮮と日本の軍事協定になると解説。

 傀儡は日本との軍事情報保護協定が「軍事情報の交流のための、低いレベルでの必要な協定」と弁解した。だが、それは内外から糾弾する世論を抑え込もうとする術策であり、日本との情報保護協定を閣僚会議に通過させた李明博とその一味の妄動は、第2の「乙巳5条約」の締結行為として、全ての同胞の怒りを沸き上がらせたと非難した。

 また、日本の保守勢力は、朝鮮での植民地統治に対する謝罪と賠償を拒否しながら、再侵入を狙う危険な軍国主義の勢力でもある。身震いする犯罪行為が噴出した植民地支配を、破廉恥にも正当化しながら独島(日本名:竹島)強奪策動に熱を上げるという、私たちの民族にとって百年の宿敵と軍事協定を締結することは想像すらできないと指摘した。

 一方、傀儡らが日本と軍事協定締結するよう積極的にそそのかしたのは米国であり、共和国を侵略し、朝鮮半島周辺の国々をけん制するために南朝鮮の傀儡らと日本を引き込んで「3角軍事同盟」を完成しようとたくらんでいると批判した。

 私たちの民族は、民族の尊厳と利益を日米に売り飛ばし、北朝鮮への侵略戦争と挑発に血眼になっている天下の逆賊である李明博とその一味を絶対に容赦しないだろうと結んだ。(編集担当:李信恵・田口宏)