インターネットや携帯電話の普及に伴ない、人と人が直に接する時間が圧倒的に少なくなってきている。

　これは日常生活だけでなくビジネスの場においても同じことが言えよう。メールや電話だけで用件を済ましていれば、“社員に求めるものランキング”の上位に「コミュニケーション能力」が入るのも当然。部下や同僚、上司、そしてなにより取引先とのコミュニケーションを円滑にするために必要なスキルを、いま一度見直してみてはどうだろうか。

　表現のプロである俳優や演出家の演出技法を応用した「アクトレーニング（Act＋Training）」を、自社の研修プログラムに組み込む企業が増えてきている。これは「見る」「聞く」「話す」「考える」という、対人コミュニケーションの基礎となるそれぞれの力を効果的に伸ばすトレーニングだ。

　これら4つの能力はどんな人間にも備わっているにも関わらず、現代人のそれは著しく低下してきている。しかし力である以上、繰り返しトレーニングすれば必ず向上するはず――。「アクトレーニング」とは、コミュニケーション力を頭の中のものではなく、筋力という側面から科学して鍛えるトレーニング方法だとも言える。

　アクトレーニングは3つのプログラムに分かれている。

（1）「BODY：90秒で創る魅力的な印象」
　　　時間の感覚を身体で覚え、人に与える“印象度”を高める。

（2）「IMAGE：90秒で創る豊かな表現力」
　いかに他人に興味を持ち、客観的に自分を見ることができるかを自己確認し、
“観察力”“想　　像力”“創造力”を高める。

（3）「ACT：90秒で磨くプレゼン力」
　BODYとIMAGEの両方を応用したプログラム。定められた時間で相手と協力をして“表現力”を高める


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