西山朋佳女流三冠、史上初の女性棋士リーチも平常心「勝ったらという想定で指したことない」「全力で戦える準備していく」
将棋の西山朋佳女流三冠=白玲、女流名人、女流王将=が5日、都内で22日に開幕する第6期白玲戦七番勝負に向けた取材会を行った。今期番勝負でタイトルを防衛すると、史上初の女性棋士の権利を獲得する。
会見冒頭で「このように取材の場をいただいたことからも今期の白玲戦における注目度というのを感じておりますが、私としては目の前の対局に全力で挑んでいくというスタンスを崩さずに頑張っていけたらと思います」と発言。棋士への思いを聞かれると「同じような環境で対局させていただくこともあって、棋士の世界を垣間見ることもあるのですが、勝負の世界に身を置く大変さは感じています」と語った。
2025年6月の棋士総会で「白玲を通算5期獲得でプロ棋士に編入する権利が与えられる」ことが決定。西山は21年の第1期から連続出場中で、これまで4期(21、23〜25年)獲得しており、棋士編入に”リーチ”。これまでも奨励会(棋士養成機関)の三段リーグで14勝6敗、3勝で合格の棋士編入試験で2勝3敗と棋士まであと1歩の状況が続いた。それでもおごらず「自分が最大限のパフォーマンスをする上で、将棋に集中することが現状で一番大事かなと思っておりますので、そこは崩さずに1局1局、真摯(しんし)に戦っていければなと思っております」と平常心。権利を行使するかどうかについては「これまで勝ったらという想定で(将棋を)指してきたことがないので、今はそういった想定のお答えはできない」と話すにとどめた。
現在は挑戦者として清麗戦五番勝負に出場。他棋戦の対局もあり、現在は週2〜3局をこなす。さらに白玲戦の持ち時間は4時間と、女流棋戦では最長。シリーズに向け「技術や体力、精神力が総合的に求められると思っておりますので、その時々にコンディションを整えて、全力で戦えるような準備をしていくことを心がけていきたいと思います」とした。
◆白玲戦七番勝負の日程
第1局 8月22日 千葉・舞浜市「グランドニッコー東京ベイ 舞浜」
第2局 8月29日 鹿児島・指宿市「指宿白水館」
第3局 9月12日 奈良・奈良市「ふふ奈良/瑜伽山園地 茶室:たく庵」
第4局 9月26日 京都・京都市「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」

