優しかった親戚のおじさんが保険金を無心? 17歳の姉に募る大人への不信感


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「息子さんが事故に遭われまして」

高校3年生の夏の夜、警察から一本の電話が…それは、1つ下の弟がバイク事故に遭ったことを知らせるものでした。

職人気質でマイペースな父、世渡り上手で肝のすわった母、思春期をこじらせていた姉、そしてヤンチャだけれど誰からも好かれていた弟。ケンカは絶えないながらも、4人家族のありふれた日常は、突然の事故によって一変します。

弟を亡くした悲しみ、変わっていく周囲の人々、真偽不明の噂、少しずつ狂い出す家族の歯車。遺された家族は、後悔や痛みを抱えながらも、それぞれの形で前を向こうとしていきます。

大切な人を突然失った家族の崩壊と再生を描いたコミックエッセイ『16歳で帰らなくなった弟』を15回連載でお送りします。今回は第13回です。

※本記事はきむらかずよ著の書籍『16歳で帰らなくなった弟』から一部抜粋・編集しました。

■崩れていく家族

とてもかわいがってくれたおじさんだった


息子が亡くなって悲しいのはわかるけど娘のことも見てやれ


孝の保険金を...ちょっとの間貸してくれへんやろうか


だっておじさん、困ってはるから...


葬式の時もたくさん助けてもらったから...


大人への不信感


そして父もまた歯車が狂い出していた


家族の間で会話も「おはよう」さえもない


家族の間にぽっかり空いた穴をどうしていいかわからなかった


久しぶりに学校に行った


大変やったな


友達もいつも通り普通に迎えてくれた


その小さな叫びはとうとう体調に異変を起こす


あかん、吐きそう...


心の中で絶叫していた


今日学校休んでいい?


著=きむらかずよ/『16歳で帰らなくなった弟』