韓国旅行好きの人はご用心…最も事故が多いソウル地下鉄の「駅」と「路線」が判明

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韓国を訪れる日本人が増えているなかで、気になるデータが発表された。ソウルの地下鉄駅のなかで、「最も事故が多い駅」はどこかという調査結果だ。

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ソウル交通公社がムン・ソンホソウル市議員に11月13日に提出した資料によると、2019年から今年9月まで、ソウル地下鉄276の駅のうち、最も事故が多かった駅は「東大門歴史文化公園駅」だ。

東大門歴史文化公園駅では同期間に65回の事故が発生しており、2位の「新道林駅」(50回)を大きく上回っている。

韓国の山手線といえる2号線をはじめ、4号線、5号線に乗り換えられる東大門歴史文化公園駅の周辺には、韓国の宝物第1号である「東大門(興仁之門)」や、トレンド発信地ともいえる「東大門デザインプラザ」がある。利用したことのある日本人観光客も少なくないだろう。

主な事故原因は、プラットフォームからの転落や、乗降中に出入口ドアに挟まれることなどであることが確認された。

(写真=photoAC)

そもそも2019年から今年9月までの5年9カ月間で、ソウル交通公社の運営する駅や列車利用中の負傷事例は2756件に上った。

ソウル交通公社が運営する1〜8号線のうち、最も事故が多かった路線は2号線(725件)だった。続いて4号線(463件)、5号線(420件)、7号線(378件)の順で、最も事故が少なかった路線は8号線(71件)だ。

また、ソウル交通公社の乗客保険処理状況によると、5年9カ月間で治療費が支給された事故件数は、2019年の550件をピークに、2020年385件、2021年394件、2022年478件と減少傾向を示していたが、2023年に571件と増加し、今年も9月までで378件となっている。

依然として事故が減らない状況なのだ。

ムン議員は「公社が管理する事故件数は治療費が支給された基準で算出されたものであり、確認されている治療費支給基準の事故2756件以外にも大小様々な乗客の負傷が発生したと考えられる」とし、「路線別、駅別、年齢別の事故件数や事故内容を把握できるにもかかわらず、事故防止のための取り組みがあまりにも不十分だ」と指摘した。

そして「毎年、治療費に数億ウォンが費やされているだけに、その費用を事故防止対策にあて、ソウル市民がより安全に都市鉄道を利用できるように整備してほしい」と求めた。

ソウルで地下鉄を利用する際には、事故防止のため十分な注意が必要だ。

(文=サーチコリアニュース編集部O)