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 阪神・藤川新監督が「深掘りの秋」をテーマに定めた。この日、兵庫県西宮市の球団事務所を訪問。高知県安芸市で開催する11月の秋季キャンプで「個人の力をアップさせる時期。全体(を鍛える)時期とはあまり捉えていない。大きな改革をしなければいけない選手、技術を磨かなければいけない選手、打撃とか守備とか走塁とか、特化した練習になると思う」と青写真を描いた。個別練習漬けにして、持っている能力を磨かせる。

 15日の就任会見では、レギュラーの条件に「相手を倒す意味では絶対的な力が必要」と掲げて実力主義を声高に唱えたばかり。選手の才能を引き出すために、この日就任が発表されたコーチ陣がフル稼働する計画だ。

 「各チーフコーチがちゃんといる。部門に分かれて、スムーズにやってくれると思う。選手が何をしたいのか、何が必要なのかは、おのおの違う。各担当のチーフコーチがすみ分けをしてくれると思う」

 22日から始まる甲子園での秋季練習は、「秋季キャンプで練習量をしっかりこなせるように、まずは体を慣らすこと」と準備期間に充てる。焦らず、じっくり、徹底的に――が、球児流の育成術となりそうだ。(倉世古 洋平)