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 ◇W杯アジア最終予選 日本2―0サウジアラビア(2024年10月10日 ジッダ)

 【ズバッと採点CHECK 垣内一之】日本のプライド、勝利へのこだわり、執念が存分に発揮された試合だった。それを象徴するシーンが、人気漫画キャプテン翼で、日向小次郎率いる明和が南葛の大空翼に対して繰り出した「スライディング部隊」をほうふつさせた前半27分のシュートブロック。守田、遠藤ら4選手が決死のダイブでシュートを阻止。勝ちたい気持ちを前面に押し出した。

 優れた戦術、質の高い選手を有していても、気持ちやモチベーションで相手を下回れば、試合に勝つことは難しい。サウジアラビア戦の日本は完全アウェーを逆に力に変え、気持ちで相手を上回り、球際ではほとんど負けていなかった。激しい接触プレーにあまり笛を吹かなかった主審の判断基準を瞬時に理解し、それをプレーに反映させた対応力も目を見張った。これこそが海外で積み上げた経験。アジアではどうやら死角はなさそうだ。