シート打撃の様子を注視する岡田監督(撮影・立川洋一郎)

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 阪神・岡田彰布監督がが7日、甲子園で退任発表後、初めて取材に応じた。5日ぶりの取材対応では、DeNAとのCSファーストステージへ向けて選手に伝えることを問われ「ないない。もうプレーボールかかったら、みんなやること分かってるやん。こうせえ、こうせえとか、そんなこと一切ないよ。できんかったら負けるだけや」とキッパリ。「そんなんおまえ、当日なあ、試合全力でやるだけやん」と話した。岡田監督の一問一答は以下の通り。

  ◇   ◇

 「なんもないよ」

 −シート打撃は3日間で生きた球を見てほしい。

 「昼から雨とかいうてたから、先やってん。ほんなら、全然やな」

 −それで順番がフリー打撃と入れ替わった。

 「うん。あしたあさっては先するけどな」

 −投手を見てどうか。

 「いやー、まあ普通よ。ボール、バッター見えづらいけどな。村上はしかし、マウンド上がったらボールが高いなぁ。ブルペンでえらい低めいっとったのになぁ。なんでやろうなぁ。ブルペンでよかった村上。マウンド上がったらボール高い」

 −シーズン中にも見られたことか。

 「そら、打たれるときはなぁ。なんかちょっと」

 −村上は先発調整だが、そのまま先発で起用するのか。

 「いやいや、それもだから、それはどこでいくか。抹消してるのもおるからな。遥人(?)もそうやし」

 −青柳も抹消している。

 「ビーズリーも抹消してるからな」

 −バッター陣は徐々に毎日、これから状態を上げていく感じか。

 「試合ならなわからへんよ、そんなん。練習でバンバン打ってもな、試合になったら全然アカンのもおるし」

 −シート打撃は7日と8日と明日やる形か。

 「あさって(9日)もやる。フェニックスも行けへんからな。まあ2人は投げさせに行くけどな、ビーズリーと西は。あいつらもう次やから、次のカードやからな」

 −フェニックスに出るより、こっちでシート打撃する方がいい。

 「相手が相手やったからやん。日程的な、おまえ。巨人、DeNAやん、そんなんで試合やる必要ないやんか。で、韓国と独立リーグやろ、結局は。なんでそんな日程になったんやろな」

 −相手がDeNAに決まった。2試合で決めてしまいたい。

 「もう、そらそうそう」

 −投手も使わなくていい。

 「まあ、そらDeNAいうても1年間やってきました相手やからな。別にいまさらいう感じやで。何回も会うたピッチャーやし、対戦したピッチャーやしな」

 −日本シリーズよりさらに短い短期決戦。難しさは。

 「いやもう、その日のゲームを勝っていくだけよ、それは」

 −去年はファイナルステージで待ち受ける立場だったが、今年はファーストステージから。選手に大事にしてほしいことは。

 「いや、そんなん言うてない、言うてない。昨日も話したけど、そんなん言うてない別に」

 −6日の甲子園での練習前に選手に直接話した。

 「いやいや、俺は横浜で言おうと思ったけど、選手もいてなかったからな、おーん。居残りがおったしな、全員集まるのは昨日しかなかったから。横浜ではなんもしてない。ピッチャーもなあ、ほとんど、半分くらいフェニックス組行ったからな」

 −1日でも長くと話した。

 「そら当然やろ?」

 −選手も思いを強くしたみたい。

 「いや、そら分かれへんよ、そんなんは。まあなあ、やってみんと分からへんよ、そんなの。一発勝負やからの」

 −一発勝負で大事なことは。

 「いや一発で仕留めなあかんいうことやろ」

 −選手にも退任を伝え、球団も公表。いまはフラットな気持ちか。

 「いやあ、別に何にもないよ、そんな。もう別にいらんことしてもしゃあないから」

 −2年間やってきたこと、伝えてきたことをやるだけ。

 「そういうことや。なあ。2年間のな、集大成やんか、最後のゲームの」

 −選手に改めて言うこともない。

 「ないない、何も言うてないよ、そんなん当然。もうプレーボールかかったら、みんなやること分かってるやん。こうせえ、こうせえとか、そんなこと一切ないよ。できんかったら負けるだけや」

 −2年間の成長を感じているか。

 「いやあ、成長はしてないよ。成長してたら勝ってるよ(笑い)」

 −普通にやるだけか。

 「そういうことやろ」

 (自ら)

 「まあもう何もないよ。そんなんおまえ、当日なあ、試合全力でやるだけやん」