●「言葉に保険をかける癖」で先輩アナに…

フジテレビ新人の上垣皓太朗アナウンサーが、6日スタートの新番組『キャラビズジャーナル』(毎週日曜5:10〜)で、地上波レギュラー初MCを担当することが決定。このほど取材に応じ、“キャラクター”についてや、何かと話題になる自身への反響、さらには入社半年での気付きなどについて語った。

フジテレビ新人の上垣皓太朗アナウンサー (C)nagano / chiikawa committee (C)フジテレビ

○なぜ人は推したくなるのか…を見つける旅へ

この番組は、日本のみならず世界でも盛り上がりを見せるキャラクターなどのライセンスビジネスに焦点を当てるもの。各分野の専門家たちを訪ねて、話題のスポットや企業の裏側に上垣アナが潜入取材を敢行する。

物心ついて以降、キャラクターやアイドルで“推し”の存在はいなかったという上垣アナ。今回の番組を通して、「なぜ人は推したくなるのか、なぜキャラクターに愛着を持つんだろうというのがすごく気になるので、その答えを見つける旅に出られたらいいなと思います」と意欲を示す。

そんな中で、好きなキャラクターを聞くと、「私はやっぱり“めざましくん”が好きですね(笑)」と、担当番組『めざましどようび』のキャラクターを挙げる優等生回答。具体的に好きなところは、「意外なことに、めざまし時計なのに針がないというところがチャーミングだなと思います」とのことだ。

○オリジナルキャラクター考案「結構かわいいと思うんです」

一方で、自ら「等高線おばけ」という地形図好きならではのオリジナルキャラクターを考案。等高線で輪郭を作り、針葉樹林と広葉樹林の地図記号を頭と尻尾にあしらったデザインに「結構かわいいと思うんです」と自画自賛しながら、「ライセンス的な話をすると、地図記号には著作権がないというところを踏まえてのキャラですね」と胸を張る。

「等高線おばけ」

構想10分で『めざましどようび』で披露するために描いたそうだが、「ちょっとOAには乗らなかったので、展開次第では(『キャラビズジャーナル』で紹介することも)働きかけていきたいと思います」「ガチャピン・ムックとも良い共存ができるくらいになればいいなと思います(笑)」と野心をのぞかせた。

また、自分自身をキャラクターと捉えた時に“かわいい”部分を聞かれると、「それを文字に起こされると、私はとても恥ずかしいです(笑)」と、まるでキャラクターのように顔を真っ赤にした上垣アナ。

少し考えて、「私、結構いろいろやらかしておりまして、日々ギリギリのところで生活をしているんですけども、この前、先輩のアナウンサーに“先輩のご意見に賛成です”とメッセージを送ろうと思ったところ、ちょっと一言多いところがあって、“先輩のご意見に概ね賛成です”と送ってしまって、先輩もちょっと気になったらしいんです。言葉に保険をかける癖がついてしまっていて(笑)」と、“ちょっと抜けてる”エピソードを明かしながら、「その先輩は優しい方で、後でお話を聞いていただいて、何事もなく終わりました」と、穏便に済んだことを強調した。

●「ここで浮き足立っちゃいけない」

入社わずか1週間で収録に参加したアナウンサー特番『FNS明石家さんまの推しアナGP』でグランプリに輝き、その後も落ち着いた語り口などから漂う貫禄の風格で注目を集めているが、この状況については「まずは意外ですね。そして戸惑いがあります」と本音を吐露。

家族や友人たちは、「喜んでくれていますし、私と一緒にびっくりしてくれています(笑)」といい、「私のアナウンサーとしての挑戦において、一緒に喜怒哀楽を共にできていることがとても心強いです」と支えになっているようだ。

このように注目を浴びる要因については、「テレビをたくさんの方が見てくださっているからこそだと思います」と捉え、「私に対してというより、テレビに対しての皆さんの期待と受け止めようと思っています。やっぱり謙虚に頑張らないといけないし、ここで浮き足立っちゃいけないなという気持ちです」と気を引き締めた。

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○“個”としても“集団”としてもいい方向に

台風中継での冷静なリポートも評判だった上垣アナ。「自分が日常で何かを伝えたいと思ってしゃべっているときのようにお伝えするのが理想だと思うので、そこに近づけられればいいなと思います」と追求する一方で、「災害報道・防災報道については、アナウンス室内で勉強会などを重ねていまして、私はあくまでその中の1人なんです」と強調。

「これまでは一人ひとりのアナウンサーが自分で勉強して自分で成長することだと思われていたものが、今は集団としてやっていこうという方針をフジテレビのアナウンス室では明確に打ち出しているので、決して私一人に還元されるものではないということがあります。その輪の中に1年目から入れていただいていること、そして先輩の技を盗みながら、自分も日々の放送で実践できていることは、この会社に入って、アナウンス室に来られて良かったなと思うことです」と、またも謙虚に語る。

それを実感しているだけに、「自分が『キャラビズ』という番組を担当して気づいたことはアナウンス室に還元したいですし、インタビューにおいてはアナウンス室には歴戦の強者がたくさんいらっしゃるので、自分が壁にぶつかるたびに先輩に聞いていくことで、“個”としても“集団”としてもいい方向に行けたらいいなと思います」と、組織の強みを活用していく考えを示した。

入社して半年になるが、「気づきの連続」という日々。「最近では2〜3分のVTRでも、どれだけ精魂を込めて制作者が作っているのかというのを感じます。私も出来に関与しているので、それは視聴者としてテレビを流し見ているだけでは気づかなかったです」と、学びは尽きないようだ。