54号を放ったドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

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MLB公式のサラ・ラングス記者が“連投”

【MLB】ドジャース 11ー4 ロッキーズ(日本時間28日・デンバー)

 ドジャース・大谷翔平投手は27日(日本時間28日)の敵地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場し、2回に今季57個目の盗塁をマーク。2001年にイチローが記録した日本選手最多「56」を超え、単独トップに躍り出た。さらに6回には54号3ランを放ち、「54本塁打&57盗塁(53-57)」へ数字を更新。米記者は今季の“異次元”ぶりを紹介している。

 大谷は2回の第2打席で右前適時打を放つと、1死一、三塁の場面で二盗を決めた。今季57個目。イチロー氏の記録を抜いて、盗塁でも日本選手最多を更新した。これで7月23日(同24日)の本拠地・ジャイアンツ戦から34回連続で盗塁成功。成功率は93.4%になった。さらに6回無死二、三塁の場面では、打球速度103.4マイル(約166.4キロ)、飛距離436フィート(約132.9メートル)、角度34度の豪快弾を右翼席へ叩き込んだ。

 MLB公式のサラ・ラングス記者は自身のX(旧ツイッター)で、大谷の“異次元”ぶりを紹介している。同氏は「シーズン50盗塁以上を記録した選手の本塁打数上位」と「シーズン50本塁打以上を記録した選手の盗塁数」をそれぞれ投稿した。

「MLBの歴史の中で、シーズン50盗塁以上を記録した選手の最多本塁打数」として、1位は今季の大谷で54本、以下2023年のロナルド・アクーニャJr.(41本)、1987年のエリック・デービス(37本)、1990年のバリー・ボンズ(33本)と続いた。一方で「シーズン50本塁打以上を記録した選手の最多盗塁数」のトップも大谷となっている。この日の57盗塁で独走し、2位は2007年のアレックス・ロドリゲス(24個)と1955年のウィリー・メイズ(24個)となっている。

 パワーとスピードを超ハイレベルで両立しているからこそ、掘り起こされる偉業。9月の好調ぶりを考えれば、残り2試合でまだまだ数字を更新する可能性は高い。果たしてどこまで本塁打と盗塁を積み上げるだろうか。(Full-Count編集部)