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台風10号の被害を受けた東九州自動車道の臼杵インターチェンジと津久見インターチェンジまでの区間では、復旧作業が進むものの、通行止めが続いています。このため、交通や観光施設への影響が出ています。

【写真を見る】高速道路が台風で被災…通行止め1か月 激しい交通渋滞、観光施設で客足遠のく 大分

台風10号による大雨で東九州自動車道では法面が崩落。臼杵・津久見間では1か月近く経つ現在も全面通行止めとなっています。その影響は様々なところに出ています。

(加賀其記者)「午前7時をまわった臼杵市です。津久見市と臼杵市を結ぶ国道ですが、通勤時間と重なり、かなり混雑しています」

臼杵・津久見の市街地や大分市方面へのう回路となっている国道217号と502号では、慢性的に交通渋滞が発生。特に朝と夕方の時間帯には長い列ができます。

(ガソリンスタンドの店員)「朝晩はすごいですね。車を誘導してお客様を出す時に出しづらい面はあります」

渋滞を緩和するため、警察は臼杵・津久見市内の国道の6か所で、信号機の青信号の点灯時間を長くするなど調整。また、県などは電光掲示板や看板でドライバーにう回路を案内しています。

長引く通行止めは、観光にも影響が出ています。佐伯市蒲江にあるかまえインターパーク。人気の食のイベント「東九州伊勢えび街道伊勢えび祭り」が2日から始まっていますが、この施設では1か月間の売上が去年と比べて25%減少しています。

(かまえインターパーク海べの市 山岡均店長)「今年もたくさんの問い合わせがありますが、去年と比べると落ち込みが大きいです。東九州道の影響はかなり大きいと思います」

イルカとのふれ合いが人気のつくみイルカ島。屋外施設なので天候に左右される面はあるものの、11月までのシーズンを見通して通行止めによる来場者への影響を懸念しています。

(つくみイルカ島 十万仁志さん)「ドライブ途中に立ち寄ってみたいと思うお客様は敬遠されると思うので、多少は影響はありそうです。お客様の利便性を考えるといち早く復旧してほしい」

崩落現場では復旧作業が続いていますが、NEXCO西日本によりますと、東九州道の臼杵・津久見間の通行止めの解除には、1か月半から2か月かかる見通しということです。