前回対戦はホームで清水に2−0で勝利している横浜FC。国立の舞台でシーズンダブル達成なるか。伊藤(15番)も古巣相手に「燃えるでしょ」。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

「日程が凄いよね。この時期に国立で。“日程くん”が決めているんですよね? 凄いな。この展開、予想してたのかな」

 横浜FCの伊藤翔も少なからず驚く。9月28日に行なわれるJ2第33節で、2位の横浜FCは勝点1差で追う首位の清水エスパルスと国立競技場で激突する。大注目の首位攻防戦だ。

「大一番には間違いない」

 気合を入れる伊藤は、「清水に勝とうが、他のチームに勝とうが、3ポイントは一緒。ある意味、冷静でいなければいけない」と語りつつ、「そりゃあ、勝ちたいですよ」と奮い立つ。

「今まで何回かターニングポイントはあったけど、ここはやるべきじゃないですか。優勝するためには、マジで大きなターニングポイントだと思います。燃えるでしょ」
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
 J1昇格はもちろん、J2優勝のためには、ライバルから是が非でも勝点3を奪いたい。どれだけ“勝ち”にこだわれるか。伊藤は「ここまできたら、技術もそうだし、チーム力とかいろいろあるけど、本当にどっちが勝ちたいか、だと思うんで。それをちゃんとみんな、今週一週間で気持ちを高めていけるか」と強調する。

「ここで頑張れない選手はいないですよ。結果がどう転ぶかはやってみないと分からないけど、みんなが自分の100%を出す準備、心と身体の準備をするだろうし、それで良い状態でぶつかっていければと思います。いつやるの、今でしょ。ここでしょ、みたいな。今シーズンにおいてはここですよって」

 清水のホーム扱いとなる“国立決戦”で大きな白星を掴み取れるか。伊藤にとって清水は「お世話になった」古巣でもある。「なんで恩返し弾って言うの? 何もしないほうが恩返しですよね(笑)」とジョークを飛ばす36歳のゴールにも期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)