日本代表、バーレーンに5発快勝で最終予選2連勝! 上田綺世&守田英正2発に小川航基も得点

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 FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第2節が10日に行われ、日本代表はアウェイの地でバーレーン代表と対戦した。

 8大会連続のFIFAワールドカップ出場を目指す日本代表の戦いも、いよいよ“最終章”に突入。9月より、北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ26の出場権をかけた熾烈なアジア最終予選がスタートした。2次予選を6戦全勝無失点と圧巻の成績で終えた日本代表は、5日に『埼玉スタジアム2002』にて行われた最終予選の初陣でも、中国代表相手に7−0とゴールラッシュを披露。過去、アジア最終予選の初戦においては2大会連続で黒星を喫していたが、幸先の良いスタートを切っていた。

 今節は今回の最終予選で初のアウェイゲーム。第1節でオーストラリア代表相手に劇的勝利を飾ったバーレーン代表と対戦する。過去の対戦成績は9勝0分2敗と大きく勝ち越し。直近では今年1月にAFCアジアカップカタール2023の決勝トーナメント1回戦で対峙しており、当時は堂安律、久保建英、上田綺世のゴールで3−1と勝利していた。

 最終予選で2連勝を目指す一戦に向けて、森保一監督は大幅なターンオーバーを実施することなく、中国代表戦からスターティングメンバーの変更は1名のみ。久保建英に代わって、鎌田大地がシャドーのポジションに入る。システムは中国戦と同じく、左ウイングバックに三笘薫、右ウイングバックに堂安律を置く3−4−2−1が予想される。

 試合は立ち上がりから日本代表がボールを握って反撃の糸口を探る。8分には最終ラインから町田浩樹が持ち運び、左へ預けると、三笘薫がカットインから右足でクロスボールを供給。ファーサイドへ走り込んだ堂安がダイレクトで合わせたが、ここはファーポストに嫌われ、先制とはならない。

 その後は自分たちのミスから相手を勢い付かせる時間もあったが、ボックス内では3枚のDFがきっちりとスペースを埋め、相手を自由にさせない。攻撃面では相手の構えて守る守備を攻略しきれない印象もあったが、あくまでそれは序盤の時間に限った話。18分には遠藤航が右サイド大外へ散らし、堂安がスルーパスを送ると、南野拓実がうまくポケットに顔を出す。ダイレクトで右足を振り抜くも、ここはGKの正面へ。

 徐々に日本代表が相手のブロックの内側に入るシーンを増やすなか、34分には敵陣でクリアボールを回収した遠藤が、素早く右足でスルーパスを通す。ポケットへ走り込んだ鎌田が折り返すと、これが相手のハンドを誘い、日本代表にPKが与えられた。キッカーを務めるのは上田。レーザーポインターで“妨害”を受けながらも、背番号9はまったく動じることなく、ゴール左下に完璧なシュートを沈める。日本代表が先手を取った。

 前半はこのまま日本代表の1点リードで終了。後半に入ると、日本代表は堂安を下げて伊東純也をピッチへ送り出す。すると立ち上がりの47分、その伊東が早速持ち味を発揮。三笘が素早い切り替えでボールを奪い変えすと、マイナスで受けた鎌田が右へ繋ぐ。伊東が中央へ折り返すと、このボールは上田のイメージよりはやや後ろとなったが、落ち着いて体制を整えて右足一閃。狙い澄ました一撃は左ポストに当たってゴールに吸い込まれ、後半開始早々に日本代表がリードを広げた。

 理想的な入りを見せた日本代表は61分、右サイドのスペースでボールを収めた鎌田から、遠藤を経由して守田英正にボールが渡る。守田は上田とのワンツーからボックス内へ走り込むと、右足で冷静に流し込み、バーレーン代表の息の根を止める3点目をゲット。その守田は続く64分、スルーパスで左サイドを破った三笘からの折り返しを自ら押し込み、わずかな時間で2得点を奪って見せる。これで日本代表のリードは4点まで広がった。