決戦の地、埼玉スタジアム。多くのサポーターが早速、新ユニホームを着用している。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 9月5日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選がついに開幕。森保一監督が率いる日本代表は、埼玉スタジアム2002で中国代表と相まみえる。直近2大会の最終予選では黒星発進を余儀なくされているなか、大事な初戦をモノにし、8大会連続のW杯出場へ弾みをつけられるか。

 キックオフ3時間半前の16時。日本と中国の国旗を添えて「サポーター・関係者の皆様。ようこそ浦和美園駅へ!」と書かれた横断幕が出迎える埼スタの最寄駅に着くと、すでにサポーターでいっぱい。

 その多くが『Y-3』のロゴが際立つ新ユニホームなどを着用した日本側だが、電車内からすでに中国語での会話が聞こえてきたように、相手サポーターもちらほら見受けられた。

 駅から20分ほど歩いてスタジアムに到着後、数組のファンに話を聞いた。やはりというべきか、「注目選手は?」と尋ねて最も多く挙がったのは、久々に日本代表に復帰した伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)と三笘薫(ブライトン)だ。着ているユニホームも14番と7番が多かったように映る。

 以下のようなコメントを寄せてくれた。

「注目はまず三笘選手。今季プレミアリーグを開幕から見ていて、怪我明けだけどすごい好調なので、今日は三笘選手を見に来ました。もう1人は伊東選手。リーグを見ていても、やっぱり突破とか。コンディションは多分悪くないと思う。今日は凱旋というか、復帰みたいな位置付けが強いと思うので、 ちょっと温かく迎えたいなって(笑)」

「スタッド・ランスで活躍している伊東純也選手。中村敬斗選手との相性も良いので、両サイドをスタッド・ランスのメンバーにしてもいいかな」
【PHOTO】ついにW杯アジア最終予選スタート!中国、バーレーンとの闘いに挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
「浅野選手。やっぱり足の速さ、裏に抜ける速さ。今マジョルカですごく活躍しているから、今回も活躍してもらいたい」

「やっぱり伊東純也。僕、山梨県出身で、伊東は1番最初にヴァンフォーレ甲府に所属していたので。頑張ってほしいです」

「伊東選手。色んな記事があってから復活なので、期待しています」

「三笘です。ドリブラーで、1人で局面を打開できるので、そういうところを期待しています」

「上田綺世選手。クラブではあんまり結果を出せてないんですけど、代表戦ではエースとしてキープとか、日本人離れしたシュートの威力があるので。中国戦でゴールを決めてほしいです」

「やっぱり伊東選手。ちょっと代表に選ばれていなかったけど、クラブチームではめっちゃ活躍して、『自分はやれるぞ』みたいなアピールをずっとしてて。クラブで活躍していた実力を十分発揮してくれると信じています。『今回は選ばれるんじゃないか』とずっと言われてて、選ばれた瞬間は『よっしゃ!』ってなりました」

 タレント揃いの森保ジャパンは、サポーターの熱い期待に応え、快勝でスタートを切れるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)