福原愛さん

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元卓球選手の福原愛さんがパリ五輪卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した中国の王楚欽(ワン・チューチン)/孫穎莎(スン・インシャー)ペアを祝福した。

福原さんは7月31日、中国のSNS・微博(ウェイボー)に投稿した動画の冒頭で「莎頭ペア(中国ペアの愛称)優勝おめでとう〜!!」とハイテンションで祝福。「今回のパリオリンピックの卓球種目で最初の金メダルですね。ああ、うらやましすぎる。最初の金。私は人生で(五輪で)一度も『最初の金』なんてなかったし、『最後の金』もなかったです」と自嘲気味に語った。

その上で、「シングルスと団体もあるので、選手の皆さん頑張ってください!皆さん最高です!」とエールを送り、「オリンピックは4年に1度。私もそうですが、7〜8月になると緊張し始めます。私にとってオリンピックは夢のような場所。選手の皆さんが自分の実力を発揮して目標とする成績を収められるよう願っています。皆さん一人ひとりに金メダルを取ってほしいです。私を含め」と語った。

そして最後に、「私は今、皆さんに金メダルをあげることはできないので、皆さんに私のピンポンマム(菊の仲間の花)をあげます」と言い、そばの花瓶から1輪取り出してカメラに見せた。

中国のネットユーザーからは「金メダルを取っていなくても変わらずすごい人だよ」「愛ちゃんはオリンピックの金メダルはなくても、世界中からの愛を受け取っている」「私の心の中ではあなたがナンバーワン」との声や、「銅メダルをかき集めて王楠(ワン・ナン。中国の元選手)の家に行って金メダルと交換してもらいな(笑)」「中国に嫁いで中国の子を産めば金メダルの夢がかなうかもよ」といった声が寄せられた。

なお、台湾メディアの自由時報は福原さんの投稿について「日本のメディアで(パリ五輪の)解説を務めることができず、(中国の)SNSで頻繁に中国チームの成績に注目している」「突然、ピンポンマムを持ち出してみんなに贈ると言い出し、人々をぼう然とさせた」と皮肉を込めて報じている。(翻訳・編集/北田)