ハラスメント撲滅へ 鹿沼市も８月から名札を「名字」のみに
鹿沼市の松井正一市長は２６日、定例の会見を開いて、全国的な問題になっているカスタマーハラスメントに対応するため職員の名札の表記を名字のみにするなど対策に乗り出すと発表しました。
職員が来庁者から迷惑行為を受けるカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」の対策については県内でも宇都宮市などが取り組みを進めている他、東京都は全国初の条例の制定を目指しています。
松井市長は６月に就任した際、「ハラスメント撲滅宣言」をしています。鹿沼市によりますと、５月から６月にかけて職員を対象にアンケートを行った結果、回答があった８９７人のうちの６割にあたる５３８人が「カスハラを経験した」と答えています。
具体的な内容としては「精神的な攻撃」、「継続的・執拗な言動」、「度を越えた長時間の対応」の順で多かったということです。中には、土下座を要求された職員もいました。
松井市長はこうした行為は職員を委縮させ業務が滞ることになると述べ、名札の表記の変更については８月１日から始める予定です。また、第２弾として若手職員から意見が出た窓口業務や電話応対の録音も行う予定で、安定した行政サービスに努めていくとしています。
一方、秋にも行われる知事選挙について現在ただ一人、出馬を表明している現職の福田富一知事を基本的には支援すると述べました。県知事選挙を巡っては立憲民主党なども候補者の擁立を目指していますが、これまで現職の福田氏以外に立候補を表明した人はいません。松
井市長は福田知事について林業大学校の設置などに取り組んだ点を挙げ、「やはりこれは支援すべきだろうという結論に至った」と話しました。
