【都市対抗野球大会】エイジェックが悲願の全国初勝利！ 逆転劇で県勢７４年ぶりの白星
社会人野球の最高峰、都市対抗野球大会が７月１９日から東京ドームで開かれています。
３年ぶり２回目の出場を果たした小山市と栃木市のエイジェックは２４日、姫路市の日本製鉄瀬戸内との初戦に臨みました。
都市対抗野球の名物と言えば各チームの華やかな応援。東京ドームの３塁側スタンドには、エイジェックの応援団や小山市と栃木市の市民など６千人を超える人が詰めかけました。
地域の期待を胸にエイジェックが初戦で戦うのは、過去に優勝経験もある姫路市の日本製鉄瀬戸内。
立ち上がりは、全国での経験が豊富な相手チームにペースをつかまれます。
２回表、エイジェックはエース河北がワイルドピッチ、さらにセンターへ２点タイムリーを浴びてノックアウト。この回３点を失います。
その後は両チームともピッチャーの好投などでゼロが並び、迎えた６回裏、雰囲気を変えたのはエイジェックでした。
この日初めて満塁のチャンスを作ると、６番・野中のショートゴロの間に３塁ランナーがかえって１点。続く、代打で打席に立った河原井。ライトへの鋭い当たりでさらに１点。攻撃の手をゆるめないエイジェック、８番・片平。ライトに２者連続のタイムリー。
試合を一気に振り出しに戻すと、スタンドはこの日一番の盛り上がりを見せます。
この応援が相手の守備の動揺を誘います。９番・石神のサードゴロ、１塁への送球がそれてさらに２点を追加。一挙に５点を奪うビッグイニングで、試合をひっくり返します。
逃げ切りたいエイジェック。しかし強豪ばかりが集う都市対抗野球、簡単には勝たせてくれません。
８回表、ノーアウト満塁。マウンドには４番手の金城。前回出場の際もマウンドに上がり悔しい経験をした金城はこのピンチ、相手の４番、５番から連続三振。この後押し出しで１点を許しましたが、続くバッターをセカンドゴロに打ち取ります。
１点差で迎えた最終回。金城の冷静なピッチングが光り３者凡退に抑えます。
４人の投手リレー、一瞬のチャンスを逃さずに攻め込んだエイジェック。都市対抗野球でチーム初勝利、栃木県勢では１９５０年以来７４年ぶりとなる１勝をつかみ取りました。
次戦、エイジェックは２７日午後２時から、難波監督が選手として準優勝を２回経験した、さいたま市の日本通運と対戦します。
