四国八十八ケ所霊場巡りをご存知ですか? 「お遍路さん」と呼ばれることも多いですね。お寺に参拝して、四国の観光も楽しめる「お遍路さん」ですが、今年は特別な年なのだそう。香川県に住むESSEフレンズエディターのkiyoさんが紹介します。

最近はレンタカーやバスツアーの「お遍路」も

四国八十八ケ所霊場とは弘法大師・空海が開いた修行の道です。四国4県に88か所の霊場(札所)があり、それを順に巡礼します。一番札所は徳島県霊山寺、八十八番札所は香川県大窪寺で、「結願」のお寺となります。

自家用車やレンタカーで巡る人、バスツアーやタクシーのチャーターを利用する人もいます。何度も巡拝している「先達さん」と呼ばれるエキスパートの方の案内があると心強いです。徒歩で巡る「歩き遍路」をしている巡礼者もよく見かけます。

必要なものはネットや現地調達でもOK

多くのお遍路さんは「同行二人」と書かれた白装束を着て念珠を持ち、首から輪袈裟(わげさ)をかけます。頭には笠をかぶり、鈴をつけた金剛杖を持ちます。白い頭陀袋には般若心経の経本、納経帳、線香、ろうそくなどを入れて持ち歩いています。それぞれインターネットや現地の専門店でそろえることもできます。

お寺の納経所が開いているのは8時から17時までなので、納経を受けるには時間に注意です!

今年は「逆打ち」でご利益3倍!?

そして、今年は特別な年! うるう年に八十八番札所から一番札所に向かって「逆打ち」をするとご利益が3倍になる、ともいわれているんですよ!

札所は、一気に全部まわる方も、週末や休暇を利用して少しずつ何回にも分けてまわる方もいます。遍路道の途中、地元の方からの食べ物などの「お接待」と呼ばれるおもてなしを受けることもありますよ。

私もいくつかのお寺にお参りしました。参拝した後は、お寺ごとの違った風情を感じ、また、道中のグルメを楽しんだり。なんと、ロープウェイで行くお寺も。

四国では、巡礼の道としての世界遺産登録を目指した活動もしています。四国に訪れた際は、ぜひ一か所からでもお参りしてみてはいかがでしょうか。