かつては電車の発着時、けたたましい駅の発車ベルが鳴っていたが、今では各駅でそれぞれ異なる素敵な発車メロディーを流している。7月9日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「駅メロものがたり」という本の著者でライターの藤澤志穂子に駅の発車メロディーについて語ってもらった。

小島慶子「藤澤さんは何がきっかけで“駅メロ”を色々調べてみようと思ったんですか?」 

藤澤「私、かつて新聞社に勤めていまして秋田支局に赴任した時があったんです。東北新幹線で行ったんですけど、福島駅で『栄冠は君に輝く』が流れてきたんです。何で甲子園の曲が福島で流れているんだろうということで気になって調べてみたら、作曲した古関裕而さんの出身地ということがわかったんです。私が行ったのは7年前だったんですけど、曲は有名なんですけど、その時は全然知られていなくて、古関裕而記念館もお客さんが少なかったんです」 

小島「朝ドラになりましたよね」 

藤澤「その時は朝ドラになる前だったんですけど、何とか古関裕而さんのこの曲で街を盛り上げたいということで青年会議所の人たちが古関裕而さんのご子息と一緒に協力し合いながら駅の発車メロディーにしたんです。さらに朝ドラにしましょうという運動も起きて古関裕而さんの奥様の物語ができたんです。今では凄い盛り上がっていて、古関裕而さんといえば福島という感じになっているんです。福島駅を降りると古関裕而さんの音楽が流れるメロディーバスが走っていて古関裕而記念館に行くことができます。あのメロディーでもうすっかり福島が元気になったんです」 

大竹「そうなんだ~」