途中出場から先制ゴールを奪ったダニ・オルモ(手前)。(C)Getty Images

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 現地時間7月5日に開催されたEURO2024の準々決勝で、ホスト国のドイツ代表と優勝候補のスペイン代表が激突した。

 最初にスペインがいきなりチャンスを迎える。開始1分、ボックス内でのモラタのポストプレーから、ペドリがダイレクトで狙うも、GKノイアーに正面で防がれた。

 その3分後にはアクシデントが発生する。クロースの激しいタックルを受けたペドリが左足を負傷。一度はピッチに戻ったものの、倒れ込んでしまい、わずか8分でダニ・オルモとの交代を余儀なくされた。

 一方のドイツは21分、右サイドでギュンドアンのパスを受けたキミッヒのピンポイントクロスにハバーツが頭で合わせるも、GKシモンにキャッチされた。

 さらに35分には、リュディガーのロングボールを収めたハバーツが右足のシュートを放つも、上手くミートできなかった。このままスコアレスで前半を終える。
【動画】ダニ・オルモの先制ゴール&メリーノの劇的弾!
 後半に入って47分、スペインはヤマルのパスを受けたモラタが反転から素早く右足で狙うもゴールの上に外れる。

 それでも51分に均衡を破る。左サイドから仕掛けたヤマルの横パスをダニ・オルモが右足のダイレクトでゴール左に流し込んで先制点を奪った。

 ビハインドを負ったドイツは69分、フュルクルクが落としたボールに反応したアンドリヒが右足を振り抜いたが、スペイン守護神の好守に阻まれた。さらに77分には右サイドを突破したヴィルツの折り返しにフュルクルクがダイレクトで合わせたが、右のポストを叩いた。

 猛攻を仕掛けるなか89分、ミッテルシュテットのクロスをキミッヒがヘッドで折り返し、ヴィルツがボレーを叩き込んで、土壇場で試合を振り出しに戻す。試合は1−1のまま、延長戦に入る。

 105+1分、ドイツは左サイドを抜け出したミュラーの折り返しにヴィルツが左足のダイレクトで合わせたが、わずかにゴール右に外れた。

 一方のスペインは、119分に左からのクロスに合わせたメリーノがヘッドを叩き込んで勝ち越し弾を挙げた。

 このままで2−1終了し、勝利したスペインが2大会連続のベスト4進出を決めた。一方の敗れたドイツは、この試合が今大会限りでの現役引退を表明していたクロースのラストマッチとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部