磁石とディスクで新奏法を生む変態ギター用ガジェット
ガジェット楽器メーカーLANDSCAPEから、磁石と回転ディスクを利用したちょっと変わった楽器「FERROUS」が登場しました。
回転ディスクと磁石で弦が共鳴
FERROUSは13.33cm×6.35cm×2.54cmで、重さ150gほどのハンディサイズ。9V電池で駆動し、スチール弦を採用している楽器と一緒に使います。ギター、ベース、バンジョー、マンドリン、ペダルスチールなどのほか、ピアノでもOK。
仕組みは割と単純で、回転ディスク部分に6個のマグネットがセットされており、これを楽器の弦に近づけ弦に近づけたり離したりしながら、弦を震わせて共鳴させます。スチール弦から1/2インチ(約1.3cm)ほど離すのがマストで、弦に近づけすぎると、回転ディスクによって楽器を破損するかもしれません。磁石が入っているので、油断してると弦とくっつきそうになるので注意が必要です。
ディスクの回転速度を遅くすると低音弦が、早くすると高音弦が大きく共鳴して倍音を発生させます。電圧やディスクのスピードをコントロールして音を変化させながら演奏するんですが、思い通りにコントロールするのはなかなか難しそう。弦同士の共鳴によって複雑な倍音も生まれます。
オフィシャルサイトのデモ音源を聴いてみると、やはりドローンっぽいサウンドが得意なようです。1980年代に人気のあったロックデュオ、ゴドレイ&クレームがギズモというギター演奏用のアタッチメントを開発していて人気を集めましたが、使い方としてはアレに近いです。サウンドの傾向はまったく違いますが。アンビエントやIDM系で取り入れるとよさげです。ギターの変わった奏法に興味ある方にもオススメ。
価格は180ドル(約2万8000円)ですが、初回出荷分は完売。ウェイティングリストに登録しておくと、次の製品完成時に連絡がもらえます。LANDSCAPEはほかにもユニークなガジェット楽器をリリースしているので、合わせてチェックしてみる価値ありです。
Source: LANDSCAPE
ギター練習のお供に。ボディーに貼り付けるマルチなディスプレイ