【ひみつのうつ子ちゃん】将来「クソババァ」と呼ばれてもこの想い出で耐えられる、3歳児の母親がとろけた言葉

写真拡大 (全2枚)

X(旧Twitter)で子育ての思わずクスっとしてしまう出来事を日々ポストし、話題を集めている「ひみつのうつ子ちゃん」(@utuko_chan)。「いいね」1万超えも多数! 人気の秘密は、「あるあるの共感力」です。そんな話題のポストでは書ききれなかったエピソードをうつ子ちゃん自身が執筆。

うつ子ちゃんの息子さんは現在3歳。イヤイヤ期まっ盛りのイヤイヤ大魔神です。そんな息子さんがある夜つぶやいた一言に、うつ子ちゃんの心は狂喜乱舞。Xで7000ものいいねが集まったこのエピソード。一体息子さんはどんな一言をつぶやいたのでしょうか?

イヤイヤ期と思春期、どっちが恐ろしい!?

息子はまだ3歳ですが、「この子の思春期、どんな感じになるんだろう」とふと頭をよぎることがあります。そもそも思春期にはどんな問題が発生するんだっけ!? と思い改めて調べてみました。

厚生労働省の『生活習慣病予防のための健康情報サイト』にはこんなことが書かれていました。「思春期は周囲の影響を受けながら一人の大人として自分を確立する時期です。仲間集団の役割は大きく、この時期の仲間関係のトラブルは大きな影響を及ぼします。思春期に見られる様々な問題行動に対応するには、子どもにとっての目標と背景要因を理解する必要があります」

そうでした、思春期といえば「問題行動」……。かくゆう私も思春期がなかなかに大変だった記憶があるからです。当時、私は些細なことで、訳もなくイライラし、自分の主張を通すために、両親に当たり散らすこともありました。しかも、自分自身でなぜそこまで腹を立ててしまうのか、憤ってしまうのか、頭をきちんと整理することもできず、自分の中の荒ぶる感情をコントロールできないことを自分自身、とても悩んでいたことがありました。

この時期、私の荒ぶりように母はブチギレることもありましたが、少し距離を取って見守ることも多かった気がします。きっと「思春期だから仕方ないね」と寛容さを持って、見守ってくれていたのでしょう。自らの思春期を想い出し、改めて母の懐の深さに気づくのでした。反省……。

そして、現在イヤイヤ期の息子の「イヤー!」「ダメ〜!」「キライ〜!」だけでも心が折れそうになる自分が果たして、母のように見守ることができるのか、多様な言葉や態度で自己主張をする思春期に耐えられるのか……、想像するだけで、身構えてしまう部分があります(笑)。今回は、そんな「いずれやってくる息子の思春期について」に関してのエピソードをご紹介したいと思います。

寝入りばなに息子がつぶやいた衝撃の一言

この日もいつも通りに絶賛イヤイヤ期の息子をなんとかお風呂に入れ、なんとかハミガキもしっかり終わらせ、「まだ遊びたい〜」もなんとか短めに済ませ、お布団の中で絵本を読んで、や〜っと寝る体制に入ってくれました。入浴もハミガキも寝かしつけも毎日のルーティーンですが、スムーズに進むときもあれば、お風呂イヤ〜で躓いてしまい、すべてがイヤイヤになってしまうこともあります。そうなると、こちらもやり残している家事や仕事もこなせないという恐怖の展開になることもあります。

ですが、その夜はかなりスムーズに夜のルーティーンをこなすことができました。そして、現実と眠気の狭間にいる息子が前触れもなく急にこんなことを言ったのです。

「ママ…だいすきよ。ママはいっつもチューしてくれるねんなぁ。ハァ♡」

なんと! こう言って、最後に「天使のため息」をつきながら眠りについたのです。ちょっとちょっと、3歳児がこんなこと言います!? 女心を知り抜いたモテ男風発言を寝入りばなにつぶやいてしまうなんて……!!

私はテンションが爆上げ状態で、うれしさ全開! 今にも叫びたいような気持ちでしたが、叫んだら息子が起きてしまうので、寝息を立てている息子をウルウルとした目で見つめました。

この言葉があれば、将来悪口を言われても耐えられる!?

「ママ、だいすき」は言われたことありましたが、こんなにうっとりと天使のため息をつかれたのははじめて……♡

「ママ…大好きよ。ママはいっつもチューしてくれるねんなぁ。ハァ♡」

この言葉自体に感動したというよりも、息子が幸せそうな表情で、こう言ったことがうれしかったのです。なんというか、「わ…私の愛が! 愛がしっかり伝わっている!!!」と私はテンションが爆上げ状態になり、この言葉を聞いた私の心は地球の中心部までとろけ落ちてしまったのです。

「またまた、そんな大げさな」と思うかもしれませんが、これ偽りなき本心なのです。イヤイヤ期の3歳児と日々過ごしていると、「私が言っていること、思いが息子に伝わっているんだろうか?」と考えることが度々あります。イヤイヤ言ってもやる方向に持って行く母親のことを本当はイヤだ、嫌いって思っていないかな……と考えてしまうことあります。

子育ては人間相手なので、がんばっても成果がよくわからないことが多いのです。勉強や仕事のように成績や売り上げなど成果が明快に見えるわけでもなく、しかも成果を求めればいいというものでもない……。その子なりのペースや理解もあるから、愛や達成を求めてはいけないものなんだな、と子育てをしてから実感するようになりました。だからこそ、うれしかったのです、時に叱ることがあっても、息子に私の愛情はしっかりと伝わっていたんだなと……。3歳児の言葉を真に受けて、と思うかもしれませんが、ここは真に受けて幸せ感に浸ろうと思いました。

そして、このとき心に誓ったのです。この想い出を、ずっと大切に心の奥底に持ち続けてしまっておこう、と。いずれ思春期を迎え、万が一息子に「クソババァ!」なんて言われる日が来たとしても、この出来事の記憶があれば乗り越えられる、そんな風に思ったのです。

このエピソードをXにてポストしたところ、約7千もの“いいね”をいただき、子育て中の方、諸先輩方からコメントをたくさんいただきました。私のように乗り越えられる想い出を持っている方も多かったです。そして、思春期は無愛想、恐ろしいのではなく、そこにもまた素敵な想い出が上書きされることも多々ある、というコメントもたくさんいただいて、勇気と希望が持てました。ありがとうございます!

◆『うわぁー!それ以上の幸せが、この世に在るのかと信じられない程の幸せですね。ただ、信じられないかも知れませんが、それ以上の幸せが、この先に必ずやって来るのです』

なんと心強いお言葉!これ以上の幸せがやってくる日を楽しみに、毎日の息子の大癇癪と向き合っていきます!

◆『このままの、ほんと、このままでいて欲しいとずっと願うよね。そして、たくさんたくさん、そのカワイイほっぺにチューさせてくれるのも、ほんと、今のうち。そして、思春期に「くそババア」って言うんでしょって事前に言ってたからか、その年齢になっても言ってない現実』

そうだ…ほっぺにちゅーだって、すぐに嫌がられる時期が訪れるんですよね…涙。

イヤイヤ期の今もかけがえのない時間

こうして、子育ての諸先輩方から頂いたコメントを読んでいると、私は今、どれほどかけがえのない時間を過ごせているのかと、実感することがあります。今は息子に対して、「かわいいな」「愛おしいな」と思ったとき、キュッと抱きしめたりしていますが、そのうち「ちょっとやめてよ」とか言われるようにもなるんだなぁと思うと、心が少しだけ締め付けられるような感覚になります。でも、「ちょっとやめてよ」も子どもたちの成長にとっては大事なプロセスなのですから。子離れに耐えられるマインドを私も少しずつ育んでいかなければと思っております。

とか言っていますが、今は毎朝毎晩「あれがイヤだ」「これがイヤだ」とイヤイヤ大魔神に振り回されていると「はやく大きくなってくれぇぇぇええ!」と思ってしまうことも。もう毎日「このままでいて」と「はやく成長して」の押しくらまんじゅうです。

そんな可愛くてうるさい息子ですが、最近は保育園でよくケガをしてくることも多くなりました。私は、「小さいケガならたくさんしてきてくれ派」ですが、ケガをして絆創膏を貼って帰ってくる息子の表情も、どことなくなんだか誇らしげで、笑ってしまいます。こうやって少しずつ成長するのだなと思います。

ちょっと前まで、ぐっすり眠る息子がきちんと息をしているのか心配で、夜中何度も起きて確認し、熟睡できない日々が続いていたはずなのに、あっというまに立派な絆創膏もつけてくるようになって、時の流れの速さに驚くばかりです。これから小中高と進学するにつれ、また今とは違った幸せや困難が待ち受けているとは思いますが、「息子の天使のため息」を心の支えに、頑張っていこうと思います!

でも、やっぱりお願いだから「クソババァ」とは呼ばないで、将来の息子よ〜!!

ワガママ怪獣に急変する「魔の3歳児」…息子へのイライラが嘘のように消えたある出来事