お笑いライブの客席で授乳していた母親、会場から追い出される

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米国の人気コメディアンが自身のライブから子連れの母親を追い出し波紋を呼んでいる。

オーストラリア・メルボルンで3月27日から今月21日まで開催されていたメルボルン・インターナショナル・コメディ・フェスティバル(MICF)。この大イベントにコメディアンのアージ・バーカー(49)が登場した。

New York Postによると、このとき客席にいたトリッシュ・ファランダさんは、生後7カ月の赤ちゃんを抱っこしていた。

「ちょっと喉が鳴っていましたが、誰かが咳をするのと同じくらいの音でした。でも、バーカーさんはトークを止めて、『今その赤ちゃんと話したけど、私を外に連れてって、って言ってるよ』と言ってきたんです。周りはみんな笑っていました」とファランダさんは3AW Melbourneに語る。

その後、少し赤ちゃんがぐずりだしたため、ファランダさんは授乳を始めた。すると、バーカーはファランダさんの目の前まで移動し、「その子のせいで思考回路が邪魔されている。出て行ってくれ」と告げてきたという。

「『私に本当に出て行けって言ってる?』と訊いたら『ああ、そうだ』と。観客の中にも『そうだ、出て行け!』と叫ぶ女性もいて、私は退出するしかありませんでした」と、ファランダさんは前出の取材に明かしている。彼女の近くに座っていた10人ほどの観客も、バーカーの態度に抗議するため、一緒に会場を出てくれたそうだ。

バーカーの態度に対し、主催者側には10件の苦情が寄せられたという。

後日ABC Radioに出演したバーカーは、「今回のショーは15歳以上が対象でした。彼女は乳児を連れて来ていて、赤ん坊は私のパフォーマンスを妨害していた。ライブを見るためにお金を払ったほかの700人の皆さんを代表して、私は彼女に『赤ん坊はここにはいられませんよ』と丁寧に伝えたんです。彼女は冗談だと思ったようで、少し気まずいやり取りになりましたね。私は申し訳なく思い、彼女に返金を申し出ました。劇場のスタッフはそもそも、客席に赤ん坊を通すべきではなかったのです」と事情を説明した。