韓国のイ・ガンイン【写真:ロイター】

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イ・ガンインが謝罪の一方で代理人が声明「内容を正したい」

 サッカーの韓国代表が大揺れに揺れている。7日に行われたアジアカップの準決勝でヨルダンに敗れる前夜、主将のFWソン・フンミン(トッテナム)とMFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)ら若手選手との間でいざこざがあり、この過程でソン・フンミンが右手指を負傷したと報じられ大問題となった。ただイ・ガンイン側は謝罪の意を示す一方で、15日になって「報道は事実と違う部分がある」と反論している。

「東亜日報」など韓国の複数メディアが伝えている。記事によるとイ・ガンインの法定代理人を務めるキム・ガラム弁護士が15日に声明を発表。「メディア報道中の事実と異なる内容が、まるで事実であるかのように再生産されている」とし「事実ではない内容を正したい」と主張した。

 報道は、ヨルダンとの準決勝前日の夕食の席で、食事を終えたイ・ガンインが卓球に行こうとするのを、食事を選手の団結の場としたかったソン・フンミンがとがめていざこざに発展。その過程でソン・フンミンが負傷したという内容だ。

 声明は「ソン・フンミンに首を捕まれたイ・ガンインが、ソン・フンミンの顔を拳で殴ったという報道は事実と違う」「イ・ガンインが卓球をした時はベテラン選手も一緒にやっていたし、卓球自体はその前からいつもやっていたものだ」と主張している。

 さらに「イ・ガンインは自分の過ちを深く悔やみ、反省している」「多くのサッカーファンに心配をかけた点について、もう一度お詫び申し上げる」と続けている。イ・ガンインは14日の夜になって、自身のインスタグラムのストーリー機能を使い「私が先頭に立って兄(目上の選手の意)の言葉に良く従わなければならなかったが、サッカーファンに良くない姿を見せることになり申し訳ない」と謝罪の弁をつづっていた。

 この騒動をめぐっては、代表のユルゲン・クリンスマン監督の統率力不足が指摘される問題に発展。15日にソウルで開かれた大韓サッカー協会の戦力強化委員会で「これ以上リーダーシップを発揮するのは難しい。交代が必要」と“更迭勧告”がなされる事態に発展している。

(THE ANSWER編集部)