仏パリのノートルダム大聖堂で、新しい尖塔(せんとう)に設置される風見鶏の像(2023年12月16日撮影)。(c)Thomas SAMSON / AFP

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【AFP=時事】フランス・パリで16日、ノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)の新しい尖塔(せんとう)に黄金の風見鶏の像が設置された。

 ノートルダム大聖堂は2019年の火災で壊滅的な被害を受け、大規模な修復作業が続けられおり、来年12月に一般公開の再開が予定されている。

 風見鶏の像は青空に冬の日差しが降り注ぐ中、高さ96メートル地点にある尖塔に向かってつり上げられた。

 デザインは、再建事業の主任建築家フィリップ・ビルヌーブ(Philippe Villeneuve)氏が手掛けた。もともと設置されていた風見鶏の像は、火災で大きく損傷したため修復できなかった。

 ビルヌーブ氏は、新しい像の「炎の翼」は「大聖堂は不死鳥のように灰の中から生まれ変わることができる」ことを思い起こさせると述べた。

 像には、2019年4月15日の大火災をまぬかれた遺物や、大聖堂の再建に携わった約2000人の名前が記された封書が収められている。

 今月6日には、尖塔に装飾の施された十字架が設置された。

【翻訳編集】AFPBB News

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