エンゼルスがウェーバーにかけたハンター・レンフロー、レイナルド・ロペス、ルーカス・ジオリト、マット・ムーア、ランダル・グリチック(左から)【写真:ロイター】

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ジオリト、ムーア、ロペス、レンフロー、グリチックの5選手

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスがルーカス・ジオリト投手、元ソフトバンクのマット・ムーア投手、レイナルド・ロペス投手、ハンター・レンフロー外野手、ランダル・グリチック外野手ら主力5選手をウェーバー公示にかけた。米スポーツ局ESPNのジェフ・パッサン記者が29日(日本時間30日)に伝えたもので、「プレーオフに大きな影響を及ぼす。他球団は木曜日(同9月1日)から獲得できる」と報じた。

 報じられたのは、通算60勝のジオリト、今季防御率2.30と安定していた救援ムーア、今季55登板のロペス、通算175本塁打のレンフロー、通算186本塁打のグリチックと主力ばかり。パッサン記者によると、チーム総年俸を削減するのが狙いで、「8月のトレード期限を過ぎているため、取引が成立した場合でも、年俸削減しか得るものはない。今シーズンの残りの年俸を払うだけで、(公示された)選手を獲得できる」と伝えた。

 8月1日(同2日)の移籍期限前のトレード市場で“買い手”に回ったエンゼルスは、ジオリト、ロペスをホワイトソックスから獲得。グリチックをロッキーズからトレード獲得し、2014年以来、9年ぶりのポストシーズンを目指したが、チームは失速。29日(同30日)の試合前まで63勝69敗でワイルドカード進出圏内からも11.5ゲーム差をつけられていた。

 ウェーバーにかけられ、31日(同9月1日)から48時間以内に獲得球団が現れれば、移籍が成立する。ジオリトら5選手は今オフにフリーエージェント(FA)に。来季を見据えてチーム解体。若手育成に舵を切ったと言って良さそうだ。(Full-Count編集部)