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 現在バイエルン・ミュンヘンのゴールキーパー陣の状況については、二極化してみることができる。まず今冬にグラードバッハから加入したヤン・ゾマーとASモナコにレンタル中のアレクサンダー・ニューベル、そして昨年末に下肢を骨折し復帰をめざすマヌエル・ノイアーとバックアップGKスウェン・ウルライヒだ。いずれも来季以降の契約をもつなか、マヌエル・ノイアーが順調に復帰へと歩みを進めるなかで、2年半の契約を締結したばかりのゾマー、そして今夏でレンタルが終了するニューベルともに、そのバックアップに甘んじる用意はないだろう。クラブ首脳陣では早くも半年でゾマーがチームを去る可能性を承知しているとみられ、ニューベルに関しても今後は不透明だ。少なくとも両者ともにナンバー2の立場を受け入れない限りは新天地を模索する必要がある。つまりはおそらく来季の布陣は再びおなじみの2人、ノイアーとウルライヒということになりそうだ。

トップメラーAC、相手指揮官としてミュンヘンで対峙?

 その一方で先日にユリアン・ナーゲルスマン監督とともにクラブを後にした、ディノ・トップメラーACがブンデスリーガの相手指揮官として、再びミュンヘンの地を訪れる可能性がでてきている。今冬の時点でもブンデスのクラブから監督要請があった同氏だが、当時はライプツィヒ時代から共にするナーゲルスマン監督との仕事を優先しており、主にセットプレーやオフェンスを担当。ただ退任に伴い自身のステップアップを目指しているようで、いまはアイントラハト・フランクフルトの後任候補として浮上。かつて選手として在籍した経験をもち、また父クラウスの足跡を追うことになるフランクフルトへ、トップメラー氏が特別な感情を抱いていることは想像に難くない。