コクヨは11月4日、“オフィス構築の効果を客観的に測定する”というコンセプトから、「オフィス内アクティビティ可視化アルゴリズム」を、東京農工大学 中山悠研究室と共同研究開発したことを発表した。

「オフィス内アクティビティ可視化アルゴリズム」のイメージ

「オフィス内アクティビティ可視化アルゴリズム」は、オフィス空間の映像データから、ワーカーの行動を7つのアクティビティに照合させるもの。オフィスの様子を動画で撮影し、プライバシー保護に配慮した分析を行い、ワーカーのアクティビティおよび空間全体でのアクティビティを推定し把握できるという。

将来的には、アクティビティ推定結果を元に、リアルタイムにワーカーの生産性を高めるようなフィードバックとの連携を目指すという。さらに、各ワーカーのステータス情報をバーチャルオフィス上に自動で反映させることで、離れた場所にいても相手の様子を感じ取り、適切なタイミングでコミュニケーションが取れる仕組みを構築し、インフォーマルなコミュニケーションの促進も目指すとしている。

東京農工大学 中山悠研究室 中山悠准教授は、次のようにコメントしている。「従来はオフィスでの人の行動に詳しく着目した研究は少なく、ハイブリッド化などオフィスワークが大きく変わりつつある今、現場で実際に何が起きているかを知る技術は意義が大きいと考えています。アクティビティ認識技術をベースとして、今後はワーカーの支援なども含め新たな働き方の提案などへも繋げていけたらと思っています。」

なお、同検証ブースは、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS内「KOKUYO OPEN LAB.」にて、11月7日より展示される。