●第13世代Coreがデビュー、対応マザーボードも一挙に

○新世代Core「Raptor Lake」がデビュー

Intelから、コードネーム"Raptor Lake"こと「第13世代Core」が登場、6モデルが発売された。今回、まず第1弾として登場したのは、i9/i7/i5が2モデルずつ。KとKFの基本スペックは同じだが、KFの方は内蔵グラフィックスが利用できないという違いがあり、価格もその分、3,000円ほど安くなっている。

Intelの「第13世代Core」(Raptor Lake)

Raptor Lakeは、前世代(Alder Lake)と同様に、高性能なPコアと高効率なEコアによるヘテロ構成を採用。新旧のi9-13900Kとi9-12900Kで比較すると、Pコアは8基のままだが、Eコアが8基から16基へと倍増し、これにより、スレッド数が24→32へと増えた。さらに、最大周波数も5.20→5.80GHzに引き上げられており、高速化が図られた。

ソケットは引き続きLGA1700を採用しており、従来のマザーボードを利用することも可能だ。性能については、大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、そちらを参照して欲しい。マルチスレッド時を中心に、大幅な伸びが確認できているようだ。

・Raptor Lakeこと第13世代Coreを試す(速報版) - Core i9-13900Kの実性能をベンチマークテスト

https://news.mynavi.jp/article/20221020-2486021/

○Z790搭載マザーボードが一挙に発売に

第13世代Coreに対応する新チップセットとして「Z790」が登場、各社から搭載マザーボードが発売された。前世代と同じように、メモリはDDR5/DDR4を両サポート。性能を重視するならDDR5、コスパを重視するならDDR4と、好みに応じて選ぶことができる。価格も、35,000円〜80,000円程度と、幅広く用意されている。

バラエティ豊かな7モデルを投入したのがASRock。定番シリーズのDDR5モデル「Z790 Steel Legend WiFi」を始め、DDR4の安価なmicroATXモデル「Z790M PG Lightning/D4」や、DDR5のMini-ITXモデル「Z790M-ITX WiFi」など、多様なニーズに応えられるラインナップを揃えた。

ASRockの「Z790 Steel Legend WiFi」。同社お馴染みの定番シリーズだ

Mini-ITXモデル「Z790M-ITX WiFi」。小型ながらデュアルLANを備える

MSIも5モデルと多い。全てATXサイズで、ハイエンド向けには、19+1+1フェーズ電源を備えた「MPG Z790 Carbon WIFI」を用意。そのほか「MPG Z790 Edge WIFI DDR4」はDDR4モデルながら、大型ヒートシンクの重厚な作りに仕上がっており、白銀のデザインも特徴的だ。

MSIの「MPG Z790 Carbon WIFI」。同社らしいCarbonデザインの製品だ

こちらは「MPG Z790 Edge WIFI DDR4」。DDR4メモリの高性能モデルだ

○クリエイター向けのB650搭載マザー

GIGABYTEの「B650 Aero G」は、AMD B650チップセットを搭載するクリエイター向けのマザーボード。価格を抑えつつ、データ転送、映像出力、給電が可能なVisionLINK(USBタイプC)ポートが利用できる。PCI Express 5.0対応のM.2スロットには、立体的な大型ヒートシンクも備えた。価格は56,000円前後だ。

GIGABYTEの「B650 Aero G」。3つのM.2スロットは全てヒートシンクを備える

バックパネルのI/O。クリエイター向けらしく、DisplayPort入力端子を搭載

●LGA1700専用CPUクーラーや4面フルメッシュの小型PCケース

○低価格ながらARGB搭載のCPUクーラー

Cooler Masterの「I70 for LGA 1700」「I70C for LGA 1700」は、安価なLGA1700専用CPUクーラー。全高70mmとコンパクトで、付属クーラーからの交換や小型ケースでの使用に適しているだろう。I70CはファンがARGB仕様であるほか、ヒートシンクが銅インサートに強化されている。パソコン工房での価格は、I70が1,780円、I70Cが2,780円。

Cooler Masterの「I70 for LGA 1700」。低騒音の12cmファンを搭載する

こちらは「I70C for LGA 1700」。各社の規格に対応したARGBファンを搭載

○4面フルメッシュなコンパクトケース

Ssupdの「Meshroom S」は、フロント、トップ、両サイドの4面が全てメッシュという、エアフローに優れたケース。247(D)×167(W)×362(H)mmというコンパクトさながら、最大で4スロットのグラフィックスカードにも対応する拡張性の高さを備える。ファンは、フロント/サイドに14cm×各2を搭載可能。オリオスペックでの価格は28,578円だ。

Ssupdの「Meshroom S」。コンパクトながら、ATXマザーボードにも対応する

構造はかなり特殊。ATX/microATXとMini-ITXでは、VGAの設置場所が異なる

○SSD/HDDケースとUSB/HDMIハブが合体

玄人志向の「KR-U3G1HUBHDMPD-2.5」は、外付けドライブケースとドッキングステーションを一体化した多機能な製品だ。内部には、ツールレスで2.5インチSSD/HDDを1台格納可能。さらに、3ポートのUSBハブ(タイプA×2とタイプC×1)とHDMIポートまで備え、ノートPCでの利用に便利だろう。PCとの接続はUSBタイプC。価格は8,000円前後だ。

玄人志向の「KR-U3G1HUBHDMPD-2.5」。USBタイプCポートは、PD-INに対応する

内部には2.5インチSSD/HDDを1台搭載できる。組み立てはツールレスで簡単だ

○水からも保護する丈夫なメディアケース

上海問屋にて、「SD/microSD/M.2カード収納用ヘビーデューティー仕様ハードメディアケース」(DN-916194)が新発売。これは、M.2 SSD(2280)×2枚、SD/microSDを各6枚も搭載できるというケースだ。丈夫なABS樹脂製ハードケースを採用。IP54相当の防水・防塵性能も備え、安心して持ち運ぶことができる。価格は1,180円。

製品の内部。ABS樹脂製ハードケースと帯電防止EVAでしっかり保護する

製品の利用イメージ。持ち運びに便利なカラビナも付属している