両監督を退場処分としたロン・クルパ球審も”退場”に【写真:ロイター】

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大谷出場試合、口論の当事者が3人ともグラウンドから去る

 12日(日本時間13日)に行われた米大リーグ・ガーディアンズ―エンゼルス戦で、7回に両軍の監督が退場となる事態が発生した。7回、ともに球審と口論になった末に宣告されたが、9回にはその球審にファウルボールが直撃して交代、当事者3人がグラウンドから去ることになった。

 大谷翔平投手が「3番・DH」で出場したこの試合。5-4とガーディアンズが1点リードした7回2死一、二塁の場面だった。エンゼルスの投手テペラが左打者ヒメネスに投じた2球目。内角スライダーが足に当たったかにも見えたが、判定はボールだった。その後、ガーディアンズの名将フランコーナ監督が何やらロン・クルパ球審に言い寄り、退場処分に。怒りは収まらず、激しい口論となった。

 その後、マウンド上のテペラもクルパ球審と一触即発の事態に。そこに加わったエンゼルスのネビン監督代行だったが、こちらも険悪な雰囲気となり退場となってしまった。両軍指揮官がベンチから去る珍しい事態となったが、9回2死のエンゼルスの攻撃で、打者タイスのファウルチップがクルパ球審が顔に装着していたマスクに直撃。球審も二塁塁審だったカルロス・トーレス氏と交代となり、言い争った3人が全員グラウンドから去った。

 米オハイオ州地元メディア「クリーブランド.com」は記事で「7回のアンドレス・ヒメネスの打席、エンゼルスの右腕ライアン・テペラがヒメネスの左足に当てたと思えた。しかし、ロン・クルパ球審は当たっていないと判断。ガーディアンズはビデオ判定を時間内に要求しなかった」「チャレンジはできないと言われたフランコーナは激高した」と口論の原因を伝えた。

 また同メディアは「テペラの投球が5分近く止められたことに対し、ネビン監督代行がクルパ球審に不満をぶつけた。それによりネビン監督代行も退場となった」とも記している。試合は5-4でガーディアンズが勝利。トラウトに7試合連続となる35号2ランが出たエンゼルスは一歩及ばなかった。大谷は3打数1安打だった。

(THE ANSWER編集部)