YouTubeへ動画を公開した後に間違いに気づいても、間違いを訂正する方法は「動画の再アップロード」しかないのが現状ですが、これを行うと再生回数のリセットや動画に寄せられたコメントが消失するという問題が発生します。YouTubeは新たに「Corrections」という機能を導入し、誤った箇所に修正の注釈を付けられるようにしました。

Edit video settings - Computer - YouTube Help

https://support.google.com/youtube/answer/57404



これまで、YouTubeに公開した動画に誤りがあることを発見したクリエイターは、動画を編集した上で再アップロードを行う必要がありました。しかし、この方法では動画に寄せられたコメントや獲得したエンゲージメントが失われてしまうため、多くのクリエイターは動画の概要欄やコメント欄に修正箇所についての説明を記すという方法を取ってきました。

そこで、YouTubeはこのような修正をより目に付きやすくする「Corrections」を導入。YouTubeの技術チームはCorrectionsがどのように見えるのかを以下の動画で解説しました。

Corrections Launch, MrBeast and Todd at VidCon, Mentions, and the Copyright Transparency Report! - YouTube

クリエイターが動画にタイムスタンプと注釈を追加すると、動画の右上に「View corrections」と表示されます。これを視聴者がチェックすると……



以下のように、クリエイターが用意した注釈が表示されるというもの。以下の例では、動画の10秒と23秒に「Example correction」という注釈がタイムスタンプも含めて付けられているのが分かります。なお、「View corrections」という文字は動画再生中に1度だけ表示されるので、繰り返し再生してもいちいち表示を消すという手間がかからないとのこと。



これにより、編集や再アップロードの必要がなくなる点がアピールされています。ただし、動画が一部の視聴者に不適切な可能性がある場合など、条件によってはCorrectionsは利用できないとのことです。