宝島社のPlayStation特集本に付録として付いてくる、初代PlayStationの原寸大マルチポーチ。さっそく購入してみたら懐かしさがこみ上げてきてしまい、思わず初代PSの実機を引っ張り出してのひとり撮影大会と相成りました。ある意味“可愛さしかない”PSポーチの姿を写真でお届けします。

初代PlayStationの原寸大マルチポーチ(上)を、手元にあった実機「SCPH-1000」に乗せてみた

ポーチを2つ重ねたところ。BLUEとBLACKどっちも買った

このポーチは、「初代PlayStationの原寸大マルチポーチ付きBOOK」というタイトルで販売されている書籍の付録です。価格は2,068円。2つのカラーがあり、BLUEはローソンやファミリーマートなどのコンビニエンスストアで、BLACKは全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどの通販サイトで販売されます。筆者は発売告知が出たその日に、宝島社の公式通販サイトで各1個予約を済ませ、配送を今か今かと待ってました。

BLUEとBLACKの違いは中の色だけ。“プレイステーション ファミリーマーク”の総柄プリント入りで、メッシュポケットで小物などを分類して収納できる

ムックの表紙はこんな感じ

かつて書店員だった筆者の頭の中には、「雑誌の付録といえば宝島社」というイメージが今でも残っていますが、同社のWebサイトを見てみると“十八番”といえる付録事業はまだまだ健在な様子。最近ではUber Eats 配達用バッグ型のポーチが付いてくるムックもあったようですが(公式通販サイトでは既に品切れ)、今回は「ここにきてとうとう懐かしのレトロゲーム機までポーチ化を!?」という衝撃が走ったのでした。

そんなわけで入手した初代PSポーチ。1994年発売のファーストモデル(型番:SCPH-1000)のデザインをそっくりそのまま、六面すべて抜かりなく忠実に再現しており、手元の実機と並べてみてもその再現度の高さがよく分かります(おそらく実機写真を布地に転写したものと思われます)。

初代PlayStationとマルチポーチを並べたところ。実機はだいぶ変色しているが、発売当時はポーチのようなグレーだったのだろう

原寸大とうたうだけあって、ポーチと実機のサイズもほぼ同じ。あまりにもピッタリすぎて、ポーチの中には初代PSを入れられませんでした。歴代プレステコントローラーなら3つほど収納可能で、これとケーブル、メモリーカードならまるっと収納して可愛く片付けられそうです。

(左から)初代PS、PlayStation Vita TV(PS3世代のDUALSHOCK3)、PS5のDualSense ワイヤレスコントローラーを収納してみた。ほぼピッタリ

購入したポーチの片方は、本来は天面と前面にまたがる電源ランプの位置がかなり横にズレてしまっていましたが、そこはまぁご愛敬ということで。アナログRCAのビデオ端子などが削除された、SCPH-5500以降の初代PSしか知らない人は、背面の端子の多さにちょっと驚くかもしれません。

外側のダブルジップにあしらわれた△〇×□ボタンマーク(プレイステーション シェイプスロゴ)が可愛い。左側の電源LEDのプリントがズレているのはご愛敬

もうひとつのほうは、前面に電源LEDのプリントがない。製造上の問題か、個体差があるようだ

だからズレているのはご愛敬ですってば

背面の端子はSCPH-1000のものをプリントしているようだ。こうしてみると、一番下のSCPH-5500(実機)は背面がやけにスッキリしている

そろそろ「この人なんでSCPH-1000とSCPH-5500を未だに持ってるんだ?」と訝しむような視線を向けられているかもしれませんが、筆者は別にゲーム機のコレクターというわけではありません。それぞれの世代ごとに遊びたいソフトがあって温存していたら、こんなに増えてしまっただけです。

側面の再現度も高い

みんな電源を入れれば稼働しますし、なんなら初代PSはかつて“上質なサウンドのCDプレーヤー”としてプレミアがついた(!?)こともあったそうで、オーディオ好きの端くれとしてはいつか「初代PSのCDプレーヤー化」を試したいと思いつつ、稼働機を残している……という事情もあったりします(海外サイトには今でもCD再生のためだけに、素敵なマニアたちによるDIYや魔改造を施された初代PSの写真が見受けられます)。

裏面の排熱スリットやネジ穴、細かな凹凸にいたるまで(シリアルや型番のシールを除いて)しっかり再現されている。なお、上の実機裏面にある黒いゴム足は、振動と熱対策のために筆者が後から付け足したもの

SCPH-5500の実機と並べてみると、足回りや排熱スリットの配置に細かな差異が認められる

CDドライブのまん丸なフタとソリッドな四角いボディの組み合わせといい、引き出し線のようなあしらいを施したスイッチ群といい、初代PSのデザインって実に良くできてると思いませんか? 実機はホコリや湿気を避けて保管しておかないといつか壊れてしまいますが、原寸大のポーチならそんな心配は不要ですし、好きなだけ初代PSのデザインを眺めていられます。ふたつもあるので、ファスナーが壊れたりしても予備があると思えば、精神衛生的にも安心。とりあえずはこのまま、歴代コントローラーの収納場所として使わせてもらうことに致しましょう。

初代PS可愛いよ初代PS

スイーベルで平らに折りたためるヘッドホンの収納ケースとしてもいけそう

筆者みたいな物好きのことはさておき、このポーチは気心の知れた相手への贈り物としてもかなりオススメできるんじゃないかと思っています。今では“平成レトロ”なんて言葉も生まれているようですが、当時を知る初代PS好きの友人にプレゼントとして贈る、なんていうのもアリかと。

なお、本誌では歴代PlayStationシリーズの紹介や、ライムスター宇多丸、BUMP OF CHICKENのチャマこと直井由文(BASS担当)といったプレステファンの著名人が選ぶ好きなソフト3選や、初代から続くソフトの紹介、まもなく続報が来るであろう(と勝手に期待している)「PlayStation VR2」のコラムなどが掲載されています。付録メインで本誌はまさに“薄い本”ですが、こちらも楽しい内容で満足しました。転売ヤーから釣り上がった価格で買うようなことを避けるためにも、気になっている方にはお早めの購入をオススメします(在庫があれば)。