DeNA・牧秀悟【写真:荒川祐史】

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DeNA牧は新人特別賞を受賞、阪神・佐藤輝明は「ライバルだと思っています」

 新人特別賞を受賞したDeNAの牧秀悟内野手が15日、オンライン取材に応じ、新人王に輝いた広島・栗林良吏投手に敬意を示した。「投手としてすごい投手ですし。チームの抑えを任せられて、防御率0点台はすごいなと思います」と脱帽した。

 牧は栗林と5打席で対戦。4打数無安打2三振、1四球と“完封”された。打率.314と高いアベレージを残してサイクル安打も達成した好打者の目に、カープの守護神はどう映っていたのか。

「少ない打席だったんですけど、自分がしっかり捉えた打球というのが1球もなくて。振ってもファウルになったりとか、すごいフォークに空振りとか。完全にやられた打席が多かったので。修正するのがなかなか難しい投手だなと感じました」

 栗林はDeNA戦10試合に登板して7セーブ。計9回1/3で15奪三振と好成績を残した。牧は「勝負どころで投げてくるケースが多いと思う。1打席あるか、ないか。その時にどれだけ集中して1球で仕留めることができるかが大事だと思う。甘い球は来ないと思うんですけど、1球で仕留めるところを工夫してやっていきたいと思います」と闘志を燃やした。

 新人特別賞はヤクルト・奥川恭伸投手、阪神の佐藤輝明内野手、伊藤将司投手、中野拓夢内野手にも贈られた。佐藤輝について、牧は「ずっと成績を見たりしていた。向こうが打ったら自分も打とうという気持ちになったので。ライバルだと勝手に思っていますけど、そういう選手がいたことで成績を残せたのかなと思います」と打ち明けた。

 新人王獲得とはならず「悔しい部分もある」と本音を吐露した23歳。「いつか打点王を取りたいと思っている。またこの舞台に戻ってこれるように」。来季以降の激しい“同期バトル”に期待したいところだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)