by Jesús Corrius

ウェブブラウザのUIを拡張してGoogle検索用のフィールドを追加したり、その他の機能を呼び出したりできる「Googleツールバー」が、2000年の登場から21年目にしてひっそりと終了していたことがわかりました。

Google ツールバーをインストールする - ツールバー ヘルプ

https://support.google.com/toolbar/answer/81376



Take one last look at Google Toolbar, which is now dead | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2021/12/happy-21st-birthday-to-google-toolbar-which-inexplicably-still-exists/

「Googleツールバー」は2000年12月13日に誕生したウェブブラウザ拡張ツールです。2021年現在のウェブブラウザのシェアはGoogle Chromeが2位以下に大きく差をつけてトップの座にいますが、2000年当時、ウェブブラウザといえばWindowsに標準搭載されているInternet Explorerのシェアが圧倒的で、その他のブラウザはいかにIEからシェアを奪うかという戦いを繰り広げていました。

「Googleツールバー」はまさにその先兵でした。インストールすると、Internet Explorerの画面上部、アドレスバーの下部に出現し、Google検索用のフィールドや、各種ツールにアクセスするボタンが表示されました。検索用フィールドの追加が重宝されたのは、Internet Explorer 5までのアドレスバーはその名の通り、ウェブサイトのアドレスを入力・表示するためのもので、昨今のウェブブラウザのように検索機能はなかったためです。

以下は最後まで利用されていた案内画像ですが、Googleのロゴが古いままだったり、2019年4月に終了したGoogle+へのリンクが残っていたりして、あまり積極的に更新されていないページだったことがうかがえます。



記事作成時点で、Googleツールバーはダウンロードを行うページへのリンクがなくなり、Google Chromeをインストールするよう促されるようになっています。

「Googleツールバー終了前の最後のハンズオンになったのではないか」と自称するニュースサイト・Ars Technicaによると、2021年12月初頭時点で、Windows 10上でInternet Explorer 10を起動することによりGoogleツールバーをインストールすることは可能だったとのこと。ただし、最後は検索とログイン以外は何も機能しない状態になっていたそうです。

なお、MicrosoftによるInternet Explorerのサポートは2022年6月15日で終了する予定となっています。

MicrosoftがInternet Explorerのサポートをついに終了 - GIGAZINE