リヴァプール＆ユナイテッド「両方に所属した伝説の12選手」

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今週末に行われるリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドのビッグマッチ。イングランドの超名門同士、歴史のある戦いだ。

ただ、昔から同国の強豪ということもあり、この両チームを行き来する選手はほとんどいない。今回はこの両方でプレーした貴重な選手たち12名を紹介する…が、おそらく現地のメディアも全員を把握してはいないようだが。

マイケル・オーウェン

リヴァプール：1996〜2004年

マンチェスター・ユナイテッド：2009〜2012年

リヴァプールで若くして成功を収めたワンダーボーイ。2004年まで297試合に出場し、158ゴールを決めた。その後レアル・マドリーに移籍したがレギュラーとは行かず、ニューカッスルへ。その後マンチェスター・ユナイテッドに加入している。

ピーター・ベアズリー

マンチェスター・ユナイテッド：1982〜1983年

リヴァプール：1987〜1991年

ロイ・アトキンソンによってカナダから獲得されたベアズリー。ただ出場機会がなかったために退団し、一度カナダへ戻ってからニューカッスルに。ユナイテッドのファーガソン新監督（1986年から就任）が買い戻そうとしたが、彼はリヴァプール移籍を選択し、大きな活躍を見せた。

トム・チョールトン

リヴァプール：1904〜1912年

マンチェスター・ユナイテッド：1912〜1914年

この2チームの間で取引された最初の選手は、1900年代初頭にプレーしたチョールトンだ。リヴァプールではそれほどレギュラーではなかったが長く所属して121試合に出場。移籍したマンチェスター・ユナイテッドでは4試合のみにとどまっている。1948年に死去。

アレンビー・チルトン

リヴァプール：1938年

マンチェスター・ユナイテッド：1938〜1955年

リヴァプールにアマチュアとして参加したが、出場することはできなかった。そしてマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、352試合に出場する名選手となっている。

第二次世界大戦でキャリアは中断されたが、ベテランとなってマット・バズビー監督の下で中心選手に。34歳でキャプテンとなった。

ポール・インス

マンチェスター・ユナイテッド：1989〜1995年

リヴァプール：1997〜1999年

ウェストハムでキャリアを始めた彼は、ファーガソン監督によってユナイテッドに引き抜かれた。長く活躍したあとインテルに移籍し、2年後にリヴァプールへと移籍している。ちなみに両チームでキャプテンを務めた事があるのは歴史上彼一人である。

トム・ミラー

リヴァプール：1912〜1920年

マンチェスター・ユナイテッド：1920〜1921年

スコットランド人FWのミラー。当時としては異例の400ポンドで獲得された。第1次世界大戦のために4年間サッカーから離れることを余儀なくされたが、従軍から復帰し25試合で13ゴールという素晴らしい結果を残したという。

その後、2000ポンドという当時の記録となる移籍金で直接マンチェスター・ユナイテッドへ移籍したが、そこではあまり活躍することができなかった。

フィル・チスナル

マンチェスター・ユナイテッド：1959〜1964年

リヴァプール：1964〜1967年

50年以上前だが、マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールで直接取引された最後の選手である。前者で47試合10ゴール、後者で6試合1ゴールを決めたのみだが、その後移籍したサウスエンド・ユナイテッドで活躍した。

2014年に脳梗塞で倒れてしまい、彼を助けるために多くの元選手らが集まってチャリティーオークションを開催するなど支援を行っていた。残念ながら今年3月に78歳で死去している。

フレッド・ホプキン

マンチェスター・ユナイテッド：1919〜1921年

リヴァプール：1921〜1931年

この2クラブで直接取引された選手の一人。マンチェスター・ユナイテッドでは加入後いきなり活躍を見せた左アウトサイドフォワードで、クラブは当時の規則を密かに破るほどの給与を支払っていた。そのため350ポンドの罰金処分も課されているほど。

1921年にはデイヴィッド・アシュワース監督に誘われてリヴァプールへ移籍。その際には2800ポンドで取引され、それから10シーズンで360試合に出場している。

トーマス・マクナルティ

マンチェスター・ユナイテッド：1949〜1954年

リヴァプール：1954〜1958年

マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育成され、1949年にトップチームへと昇格した左アウトサイドのディフェンダーだった。1951-52シーズンの優勝に貢献した選手の一人。

1954年に6000ポンドでリヴァプールへと移籍したあとは4シーズンで36試合に出場したものの、それほど重要な選手になれず。28歳で現役を離れている。

ジャッキー・シェルドン

マンチェスター・ユナイテッド：1910〜1913年

リヴァプール：1913〜1921年

20世紀初頭のリヴァプールにおいて見事な活躍を見せた選手の一人だが、もともとはマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていた。

1915年に発覚したイギリスの大規模な八百長スキャンダルに関与したことで一旦は永久追放処分を受けたものの、第1次世界大戦でのリーグ中断を経て処分が解除され、サッカーの世界に復帰したというエピソードも。

トミー・リード

リヴァプール：1926〜1929年

マンチェスター・ユナイテッド：1929〜1933年

1905年生まれのスコットランド人ストライカー。クライドバンクでゴールを量産し、1000ポンドの移籍金でリヴァプールへとやってきた。51試合で30ゴールを決めるなど大活躍を見せている。

その後マンチェスター・ユナイテッドへと移籍し、そこでも96試合で63ゴールという素晴らしい記録を残した。175cmという平凡な身長で、スピードも優雅さもない、しかしとにかく点を取る…当時でも「昔ながらのセンターフォワード」と言われていたそう。

テッド・サヴェージ

リヴァプール：1931〜1937年

マンチェスター・ユナイテッド：1937〜1938年

17歳にしてリンカーン・シティで中心選手となったハーフバックで、2部昇格を逃したあとにリヴァプールへとステップアップ。6シーズンのうち2シーズンでレギュラーを務め、全105試合に出場したとのことだ。

1937年12月にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍したが、そこではわずか10ヶ月しかプレーせずにレクサムへと移籍し、第二次世界大戦をきっかけに現役を離れたそう。その後はホテル経営などをしていたが、52歳という若さで心臓発作のため死去している。