商品の名前や産地、説明などが書かれているスーパーのPOP。

肉や野菜にオススメの食べ方が書いてあったり、担当者からのコメントがあったりと、店によっての特色があるのも面白いものだ。

ツイッターでは、青森県十和田市にあるスーパー「ヤマヨ 十和田店」のPOPが「謳い文句が強烈」と話題となっている。

まずは、実際のPOPをご覧いただこう。


「乳をこれでもかと」(画像は春雨@Harusame_bookさん提供、編集部で一部トリミング)


疑問を提示してくる(画像は春雨@Harusame_bookさん提供、編集部で一部トリミング)

これらのPOPは、2021年1月12日、ツイッターユーザーの春雨(@Harusame_book)さんが

「おばあちゃんと買い物に来た場所の商品の謳い文句がボロくそ言ってて笑ってる」

とコメントを添えて投稿したものだ。

「乳だらけで大変おいしゅうございます」
「透明なジュース
透明にする意味あるのかな?」

と、思わず吹き出してしまいそうなユニークで癖の強いコメントが並んでいる。

このPOPに、ツイッターでは

「POP担当の人センスありすぎでしょ」
「中々に刺さるキャッチコピー」
「素敵スーパー過ぎて地元に欲しい。新商品入荷する度キャッチコピーが変わる。を見に行ってつい手を伸ばしちゃう、みたいな」
「うまいPOPだな〜買い物が楽しくなるね」

と称賛のコメントが寄せられている。

「見逃してもいいような気軽な情報を」

15日、Jタウンネットが投稿者の春雨さんに話を聞いたところ、久しぶりに「ヤマヨ」を訪れた際にこのPOPを見かけ、撮影したとのこと。

春雨さんは、このPOPについて、

「店内は数多くの面白いポップが他にもいくつも掲げられています。
私はこの強気なポップがとても好きなので、こんなパンチが強いポップが地元にあったのか...!と嬉しく思いました(笑)
コロナ禍の中でも負けないくらいの楽しみを与えてくださった『ヤマヨ』さんには感謝しかないですね!」

と感想を話した。


「検証してくれる人急募」(画像は春雨@Harusame_bookさん提供、編集部で一部トリミング)

それにしても、どうしてこんな強烈で面白いPOPが並んでいるのだろうか。

Jタウンネットは19日、「ヤマヨ 十和田店」を取材し、店長に詳しい話を聞いた。

店長によれば、自由なPOPを掲示しはじめたのは、もう随分前からのことで、少なくとも5、6年以上はやっているそう。

POPの作成者を尋ねると、

「一人ではなく、複数人で作っています。それぞれの部門の担当者が作っている形ですね」

とのこと。

ちなみに生鮮食品ではこのようなPOPは掲示しておらず、非生鮮部門の担当者が作成しているとのことだった。


「この際言うけど」(画像は春雨@Harusame_bookさん提供、編集部で一部トリミング)

店長は、強烈なPOPを掲示しはじめた理由について

「まずは遊び心、というのもあるんですけど。
今は時代が時代で、必要な情報なら何でもスマホで手に入るじゃないですか。だから別にわざわざ固い情報をPOPに書くことはないかな、と思っていて。
どうせなら見逃してもいいような、気軽で楽しめる情報を載せたらどうかな、ということでこういったものにしています」

と説明する。また、内容に決まりはあるのか聞くと

「特にはありません。もちろん著作権とか、色々気をつけてほしい点はあるんですが、それ以外は気楽に楽しくやってもらえればと思っています
やっぱり売り手が楽しくないと、売り場も楽しくならないですからね」

とのことだった。

担当者が楽しく作ったものを見て、お客も楽しめる、まさに理想の形ではないだろうか。

コロナ禍で、普段よりも出かけることが少なくなっている今、身近なスーパーでふと笑えるというのは、とても大切なことかもしれない。