シャラポワ、ウィンブルドン決勝で祝賀パーティのことを考えていた

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「ロシアの妖精」と呼ばれ、グランドスラムで5度の優勝を果たしたマリア・シャラポワ(ロシア)は、テニス界を華やかにしてくれた選手の一人だ。生涯グランドスラムを誇る彼女の栄光の中でも特に印象深いのは、17歳で初優勝した2004年の「ウィンブルドン」だろう。当時について、本人が意外な胸の内を明かしている。ウェブメディアEssentially Sports が報じた。

今年「全豪オープン」の1回戦で敗退した後、32歳で現役引退を決めたシャラポワ。2001年にプロとなった彼女はその3年後、最も栄えある舞台の決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を倒し、チャンピオンとして表彰されて大きな注目を集めた。


当時についてシャラポワは以下のように回想する。「あの時の私は、芝生のコートも、大会の伝統も、試合を見ている観客も、それら全部が私と一緒に戦っていて、私に勝って欲しいと願っているって感じていたの」


「自分に対する、若くて恐れを知らないエネルギーがあった。特別な2週間だった。自分の人生にとってとても大事な2週間だった。ただその瞬間には、それが後でどれくらい大きな意味を持つのかなんて想像もできないのよね」


シャラポワは続けて、決勝の最中に「ウィンブルドン」の祝賀パーティについて考えていたことを明かした。「ウィンブルドン」では毎年、男子シングルス決勝が行われる大会最終日の晩に各カテゴリーのチャンピオンが招待され、全員が正装で出席するというフォーマルな祝賀パーティが華やかに催されるのだ。


「あのマッチポイントの時は、正にずっと憧れていた夢の中にいるようだった。そしてそのポイントを取った。私は、決勝よりも豪華なパーティのことを考えていた17歳のティーンエイジャーだったわ。着て行くドレスやメイクアップのことを考えていたのよ」


現役時代からテニス以外の分野でも才能を発揮してきたシャラポワは、米経済誌Forbesが毎年発表する世界の女性アスリートの年収ランキングで11年間連続トップの座にいた。引退後も実業家として活躍し、先月にはイギリスの実業家アレクサンダー・ギルケス氏との婚約を発表している。公私ともども好調な彼女がトーナメントの客席に現われる日を楽しみにしたい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年10月ニューヨークでのシャラポワ
(Photo by Dominik Bindl/WireImage)