福田愛依、映画『ビューティフルドリーマー』で即興劇に挑戦「ずっとシビレてました」
「女子高生ミスコングランプリ2017‐2018」ではグランプリを獲得した福田愛依。
来月には二十歳のバースデーを控える彼女が、ティーン最後の出演映画として届けるのは、本広克行監督作品『ビューティフルドリーマー』。台本も“おおよそ”のもの、という「即興劇」が取り入れられた異色作の舞台裏とは!?
作中では「フクダメイ」本人役として、さらに劇中劇カーチャ役としても挑む福田愛依の人となりに迫るべく直撃取材を敢行した。
―『ビューティフルドリーマー』は名監督と名高い、本広克行監督の豪華な作品となっていますが、出演決定の瞬間はお気持ちいかがでしたか?
出演決定が知らされた時、ちょうど母親と東京にいまして、2人で電車に乗っていたんです。メールでマネージャーさんから知らせが来たんですが、もう叫びたいけど電車の中なので叫べなくて(笑)
母と一緒に我慢するのが大変でした!隣に母がいるタイミングで出演決定の連絡が来たというのも奇跡的だな〜!と思っています。母もめちゃくちゃ喜んでくれました!
―本作は台本が“おおよそ”のものだけという「即興劇」が取り入れられた異色な制作手法ですが、現場での撮影はいかがでしたか?
私はフクダメイ役として、劇中劇カーチャ役のオーディションに行くんですが、現場に行くと既に「映研部」が出来上がっているんです!その雰囲気と世界観が出来上がっているのには驚きました。
「即興劇」の台本に関しては、“次何が来るんだろう!?”という思いはありましたが、ガっと集中して、「何が来ても答える!」くらいの意気込みで挑みました!
私のパートでご迷惑をかけてはいけないので、それくらいの心意気で臨まないといけませんでした。ずっとシビレてましたね!
―撮影現場で印象深い出来事やエピソードなどありましたら是非。
緊張感のある現場というより、本当に暖かくて。「みんなで作り上げてる!」という雰囲気が強かったですね。印象深かったのは、本番中に監督から指示があったりするんですよ!
―本番中に!?
そうなんです。その指示を誰かが拾って、またお話として繋いでいくという「即興劇」。この「作りながらも作りあげていく」という感じ、そして一体感は凄かったですね。
―劇中ではフクダメイ役、そして劇中劇ヒロインのカーチャ役としてご活躍されます。青髪キャラのカーチャ役は演じてみていかがでしたか?
カーチャちゃんは可愛い!
一同:
(笑)
発する言葉にも芯があって、素直でピュアなんです。自分の思っていることをしっかり伝えられる可愛い女の子です!
―福田さんご自身はカーチャちゃんとの類似点や相違点感じるところありましたか?
カーチャちゃんは、人の意見に流されることなく、自分の意見をしっかり主張できるタイプです。私自身は結構人に合わせてしまったり、人の意見も取り入れていくタイプなので、そういった違いを感じました。
なので、カーチャを演じる時は、リコさん(藤谷理子)との掛け合いでも、投げかけられた言葉を自分で考えないように、カーチャとして答えるようにしていました。
―女優業にお忙しい昨今かとは思いますが、最近ハマっていることなどございましたら教えてください。
東京に来てから結構趣味が増えました!
ボウリングにめちゃくちゃハマってます!コロナ前はかなり頻繁に行ってて、最高スコアも214です!1日で最高40ゲームしたこともあります!
一同:
やりすぎでしょ(笑)
ボウリングやりすぎて、ちょっと右手の方が太いですからね(笑)右手を使い過ぎたら左手でも投げたりします。もう途中から遊びでもスポーツでもなくて作業みたいになってました(笑)
ボウリングは私の中で凄くストレス発散になります!そんなボウリングにも行けないコロナ期間には、ウクレレとギターをはじめまして、毎日弾いています。特にギターは毎日弾くくらいハマってますね。独学なんですが、YouTubeのギターレクチャー動画が凄いんです!「これタダで見ていいの!?」って思うくらい凄いんです!本当にありがたいですね。結構ハマり症なので、なんでも気づいたら3時間とかやっちゃうんです。ウクレレ弾いたりしていても、首が痛くなって時間の経過に気づくという(笑)
―そんなハマり症の福田さん、11月8日には二十歳のお誕生日ですね!
一同:
パチパチパチパチ
ありがとうございます!もう十代でいられる時間が1か月無いんですよ!
―残りのティーンどう過ごしましょう!?
そうなんですよ!最近ずっと調べてるんです!
「十代にやっておくべきこと」も調べるんですが、現状で30代や40代の方が「十代でやり残したこと」を発表していたりするんです。それによると、「社会人になると読書する時間がない」「インプットに費やす時間を増やした方がいい」といった意見が多かったので、最近では映画をよく観ています!
最近観た中では「TENET テネット」が響きました。時空を飛び越えるような内容も素晴らしかったんですが、やっぱり映画館だと映像美や音響、迫力が段違いですね!
―そんなティーンが終わると成人です。どんな成人を迎えましょう?
成人はもちろん未成年ではないので、何をするにも「親の同意」がいらなくなります。自己判断でしっかりと責任の取れる人間でありたいと思っています。
―既にティーンとは思えないほどしっかりとした考えをお持ちですね!
まだまだ「親の同意書」が必要という場面ってたくさんあるんですよ。これがなくなるということは、親への確認もなくなるということなので、しっかり自分で見極めて判断して決定していかなきゃという思いがあります。もちろん言動も今まで以上に気を付けていかないといけないと思っています。
―『ビューティフルドリーマー』は、「夢見る人」を原作としたものです。福田さんが今まで見た中で印象に残っている「夢」はどのようなものですか?
私毎日夢見るんですよ!しかもその夢の記憶が全部あるんです!最近衝撃的だった夢は、赤ちゃんの夢です。
赤ちゃんの動画って見てると凄く癒されるんで、寝る前によく見ているんですが…、夢の中ではその赤ちゃんが私の赤ちゃんになってるんです!それが夢の中の出来事なのか、現実の出来事なのか夢の中の私は判断できない状況で、パニックになるし、同時にお世話もしなくちゃいけないしで大変で(笑)
一同:
(笑)
―目標という意味合いでの今後の「夢」はいかがですか?
福田愛依:
一番大きな目標と夢が「NHKの朝ドラに出る」というものなので、そこに向けて実力を磨きながら進んで行ければと思っています。女優さんになる時からの夢としてこの目標は変わっていないので、追い求めていきたいです!
―それでは最後になりますが、映画『ビューティフルドリーマー』の魅力を読者に向けてたっぷりアピールよろしくお願いいたします。
私がカーチャちゃんとして出演している部分では、アタリベツくん(池田純矢)とのやり取りがあるので、2人の関係性や2人の様子を見て頂きたいと思っています。
フクダメイ本人役の部分では、「私らしさ」を見て、作品を楽しんで頂けると嬉しいです。