「広告の品」は要注意。絶対トクするスーパーの歩き方
自炊する機会が増えている今の時期。「買い物は近所のスーパーで適当に済ませている」という人、要注意! じつはそれ、かなり損しているかもしれません。チェーンや店舗ごとの特徴や、効率的な回り方のコツを知っていれば、断然おトクな買い物ができるんです。
スーパーマーケットの専門家・谷尻純子さんに、知っておきたいスーパーのおトク情報を伺いました。
スーパーマーケットの専門家が、買い物のコツをご紹介!
なにも考えずに入店すると、つい余計なものを買ってしまったり、耳よりな情報を見逃す心配が。おトクなスーパーの回り方をインプットして、今日から試してみて!
●買い物前にチラシをチェック!
店頭にはってあるチラシや「トクバイ」などのチラシアプリを見て、特売品や販売スケジュールなどの確認を。これだけでもイメージがつかめ、買い逃しや買い間違いミスも防げる。
スマホでチラシ情報が見られるアプリ「トクバイ」。特売品にあわせたレシピ提案もしてくれる。
●まずは肉、魚コーナーで献立を決める
献立を決めてムダ買いを防ぐ
入店したら、入り口付近の野菜売り場は通りすぎて、奥の精肉、鮮魚コーナーへ。
「メイン食材から買うと献立がイメージしやすくなり、野菜の“なんとなく買い”も防げますよ」
●ポップには、それぞれ読みとり方がある!
おトク度 ★
【表現が曖昧なポップはお買い得レベル1】
「おすすめ」「SALE」などといったフレーズは比較的いつでも見つけやすい。暮らしに寄り添う価格設定をしている姿勢の表れ。
おトク度 ★★
【「広告の品」にはフェア商品も混ざってることも】
「広告の品=特売品」というわけではなく、メーカーイベントに合わせたフェア商品があることも。特売品が欲しい人はg単価を確認しましょう。
おトク度 ★★★
【数字や日づけが具体的なものを狙って】
通常価格とセール価格がともに記されているものや「〇%オフ」、「限定〇個」…など、数字や日づけが具体的なものほどおトク!
●チェーンや店舗ごとの特徴を知れば、おトクに買い物を楽しめる!
「スーパーでおトクに買い物する秘訣は、とことん楽しむこと!」と谷尻さん。チェーンや店舗ごとの特徴を知り、いつもと違う視点で見回してみるだけでも新たな発見ができるそう。
「たとえば、総菜の値引きシールを閉店間際ではなく、“食べ頃”を過ぎた商品にはる店は総菜に力を入れている姿勢の表れ。つまり味も期待できます。店内告知やディスプレーに込めたお店側のメッセージを読み解くと、買い物は一段と楽しくなります」
●オープンキッチンがあるスーパーは品質管理に自信アリ
預けておけば効率的に回れる!
作業場や作業風景をオープンに見せるのは、徹底した品質管理のもとベストな状態で商品を提供できるという自信の証し。
「調理や保存法などの相談にも気軽に応じてくれます」
●魚の姿売りやチーズコーナーが充実している店は鮮度よし
仕入れた状態を保つ生魚の対面裸売りは、新鮮でなければできないこと。
「また、品質管理に手間のかかるチーズの品ぞろえがよい店は、スタッフの知識も熱意も高く、レベルの高い店が多いと言えます」
●通路の平台は特売品とおすすめ品を見きわめて
通路にある大きな平台には、特売品だけでなくフェア・イベント商品が一緒に陳列されている場合も。
「特売品だけ欲しい人は見きわめを」
また、鮮魚コーナーでは雨の日の翌日に在庫を売るため、さらに割引をする店もあります。
●400円以下のミールキットが便利で使える!
カットした食材と調味料がセットになった、気軽に料理ができる「ミールキット」。スーパーのオリジナルも登場して、ますます充実! 下ごしらえが大変な魚介を使ったキットが人気です。
身近なスーパーですが、知っているようで知らないことも多いもの。基本的な豆知識もインプットしておきましょう。
●スーパーは3つに分類できる
<激安店>
OKストアや西友など、価格帯の安い商品が中心の店。特売品だけでなく、平均的にロープライスで、家計は助かる。ただし、商品の種類や参入メーカー数などはやや少なめなことも。
<高級店>
商品の質が高く、プロが愛用する輸入食材などもそろう。珍しい商品と出合えるが、価格は比較的高く、特売品などは少なめ。成城石井や紀ノ国屋、北野エースなどが代表格。
<提案型店>
試食ブースやレシピ提案など買い物に発見を与えてくれる、日々の食卓にアドバイスがもらえる店。楽しめる要素は豊富で、イオンやライフ、サミットなどがよい例。
●ネット販売がますます充実
参入する会社が増えているネットスーパー。
「配達時間や送料などの規定がそれぞれなので、ライフスタイルに合うところを探してみて」
●店名を見れば強い食材がわかる
『ヤオコー(=野菜)』『ウオロク(=魚)』など、店名がルーツを示していることも。
その場合、その食材を得意とするケースが多いのだそう。
●魚介は店内でさばいてもらえる
面倒な下処理も、店内販売品なら無料で応じてくれる店がほとんど。三枚おろしや刺身など、目的に応じてその場で加工してくれる。
手間もはぶけ、料理の幅も広がります!
ぜひおトクなお買い物ライフを送ってくださいね。
●教えてくれた人
【谷尻純子さん】
買い物情報サービス『トクバイ』でニュースの編集をするかたわら、スーパーマーケットの専門家として活動。ブログなどでスーパーの魅力や楽しみ方を発信中
<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>
スーパーマーケットの専門家・谷尻純子さんに、知っておきたいスーパーのおトク情報を伺いました。
スーパーマーケットの専門家が、買い物のコツをご紹介!
絶対トクするスーパーの回り方を、買い物達人が伝授!
●買い物前にチラシをチェック!
店頭にはってあるチラシや「トクバイ」などのチラシアプリを見て、特売品や販売スケジュールなどの確認を。これだけでもイメージがつかめ、買い逃しや買い間違いミスも防げる。
スマホでチラシ情報が見られるアプリ「トクバイ」。特売品にあわせたレシピ提案もしてくれる。
●まずは肉、魚コーナーで献立を決める
献立を決めてムダ買いを防ぐ
入店したら、入り口付近の野菜売り場は通りすぎて、奥の精肉、鮮魚コーナーへ。
「メイン食材から買うと献立がイメージしやすくなり、野菜の“なんとなく買い”も防げますよ」
●ポップには、それぞれ読みとり方がある!
おトク度 ★
【表現が曖昧なポップはお買い得レベル1】
「おすすめ」「SALE」などといったフレーズは比較的いつでも見つけやすい。暮らしに寄り添う価格設定をしている姿勢の表れ。
おトク度 ★★
【「広告の品」にはフェア商品も混ざってることも】
「広告の品=特売品」というわけではなく、メーカーイベントに合わせたフェア商品があることも。特売品が欲しい人はg単価を確認しましょう。
おトク度 ★★★
【数字や日づけが具体的なものを狙って】
通常価格とセール価格がともに記されているものや「〇%オフ」、「限定〇個」…など、数字や日づけが具体的なものほどおトク!
●チェーンや店舗ごとの特徴を知れば、おトクに買い物を楽しめる!
「スーパーでおトクに買い物する秘訣は、とことん楽しむこと!」と谷尻さん。チェーンや店舗ごとの特徴を知り、いつもと違う視点で見回してみるだけでも新たな発見ができるそう。
「たとえば、総菜の値引きシールを閉店間際ではなく、“食べ頃”を過ぎた商品にはる店は総菜に力を入れている姿勢の表れ。つまり味も期待できます。店内告知やディスプレーに込めたお店側のメッセージを読み解くと、買い物は一段と楽しくなります」
●オープンキッチンがあるスーパーは品質管理に自信アリ
預けておけば効率的に回れる!
作業場や作業風景をオープンに見せるのは、徹底した品質管理のもとベストな状態で商品を提供できるという自信の証し。
「調理や保存法などの相談にも気軽に応じてくれます」
●魚の姿売りやチーズコーナーが充実している店は鮮度よし
仕入れた状態を保つ生魚の対面裸売りは、新鮮でなければできないこと。
「また、品質管理に手間のかかるチーズの品ぞろえがよい店は、スタッフの知識も熱意も高く、レベルの高い店が多いと言えます」
●通路の平台は特売品とおすすめ品を見きわめて
通路にある大きな平台には、特売品だけでなくフェア・イベント商品が一緒に陳列されている場合も。
「特売品だけ欲しい人は見きわめを」
また、鮮魚コーナーでは雨の日の翌日に在庫を売るため、さらに割引をする店もあります。
●400円以下のミールキットが便利で使える!
カットした食材と調味料がセットになった、気軽に料理ができる「ミールキット」。スーパーのオリジナルも登場して、ますます充実! 下ごしらえが大変な魚介を使ったキットが人気です。
知ってトクする!スーパーの豆知識4選
身近なスーパーですが、知っているようで知らないことも多いもの。基本的な豆知識もインプットしておきましょう。
●スーパーは3つに分類できる
<激安店>
OKストアや西友など、価格帯の安い商品が中心の店。特売品だけでなく、平均的にロープライスで、家計は助かる。ただし、商品の種類や参入メーカー数などはやや少なめなことも。
<高級店>
商品の質が高く、プロが愛用する輸入食材などもそろう。珍しい商品と出合えるが、価格は比較的高く、特売品などは少なめ。成城石井や紀ノ国屋、北野エースなどが代表格。
<提案型店>
試食ブースやレシピ提案など買い物に発見を与えてくれる、日々の食卓にアドバイスがもらえる店。楽しめる要素は豊富で、イオンやライフ、サミットなどがよい例。
●ネット販売がますます充実
参入する会社が増えているネットスーパー。
「配達時間や送料などの規定がそれぞれなので、ライフスタイルに合うところを探してみて」
●店名を見れば強い食材がわかる
『ヤオコー(=野菜)』『ウオロク(=魚)』など、店名がルーツを示していることも。
その場合、その食材を得意とするケースが多いのだそう。
●魚介は店内でさばいてもらえる
面倒な下処理も、店内販売品なら無料で応じてくれる店がほとんど。三枚おろしや刺身など、目的に応じてその場で加工してくれる。
手間もはぶけ、料理の幅も広がります!
ぜひおトクなお買い物ライフを送ってくださいね。
●教えてくれた人
【谷尻純子さん】
買い物情報サービス『トクバイ』でニュースの編集をするかたわら、スーパーマーケットの専門家として活動。ブログなどでスーパーの魅力や楽しみ方を発信中
<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>