4月3日のWeb会見では「確実にフェーズが変わりつつある」と危機感を語っていた村井チェアマン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 政府は4月7日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、緊急事態宣言を東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に発令した。

 これを受けて、Jリーグの村井満チェアマンは、Jリーグの公式ホームページで、以下のようなコメントを発表した。

「本日、7都府県に対し政府より緊急事態宣言が出されました。ファン・サポーターの皆さまの緊張感も一層高まっていることと思いますが、落ち着いた消費行動と、充分な感染予防を心掛けていただければ幸いです。状況が刻々と変化する中、Jリーグはクラブとともに意見交換や情報共有を重ねています。

 今後、各知事による具体的な措置の決定があると思いますが、備しているプロトコルに沿ってJリーグとクラブが連携し、更なる感染拡大防止に努めていく所存です。

 今、Jリーグやスポーツ界ができることについて、ぜひファン・サポーターの皆さまも一緒に考えてみていただけると嬉しく思います。

 もどかしい日々が続いてしまうことを誠に申し訳なく思っておりますが、
まずはご自身と周囲の方の健康維持を大事にしていただき、明るい再開に向けて引き続きのお力添えをよろしくお願いいたします」
 
 Jリーグは今季、2月21日から23日の3日間でJ1、J2の全20試合を開催した。しかし、新型コロナウイルスの影響で、4度に渡って公式戦を延期していた。

 はじめは、2月25日、3月15日までの公式戦94試合の延期を決定。さらに3月12日には3月に予定されていた公式戦の開催を延期、4月3日の再開を目指していた。

 3月25日には、異例の”段階的再開”を発表。J3の4月25日に続き、J2は5月2日、J1は5月9日の再開を予定した。しかし、4月3日にはその予定も白紙撤回。少なくとも1か月以上の間隔を空けて、5月末以降の再開を目標としていた。

 今回の緊急事態宣言を受け、Jリーグはシーズン再開に関してどのような判断を下すのか。まずは感染拡大の防止に努め、公式戦の再開を待ちたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部