超少子高齢化が顕著となっている日本。社会やライフスタイルの変化によってペットを飼う人は年々増加しており、犬猫の飼育頭数は現在、1,857万頭と15歳以下の子供の数を大きく上回るほどだ。昨今ではペットの「飼う・飼われる」の関係から「共に生きる家族・パートナー」 という存在に変化している。

仏事関連総合サービスを手がける「メモリアルアートの大野屋」では亡くなったペットと飼い主が一緒に入ることができるお墓を提供している。2月13日には報道陣向け説明会を開催。ペット供養の現状などが伝えられた。

 
冒頭では同社担当者より、ペットとの関係性の変化などが紹介された。昨今のペット飼育数では犬よりも猫が多いとのこと。これには猫は散歩や留守番の心配がなく、現代のライフスタイルに合っているという背景があるのだそう。さらに近年ではペット共生可能な不動産物件も増加しているという。

続いて獣医師・作家 まねき猫ホスピタル院長の石井万寿美氏が登壇。ペットの供養に関する問題が説明された。近年では犬や猫へのフィラリア予防注射の浸透も深まっており、全体的に寿命が伸びている。またペットを部屋で飼う家庭が多くなったことで、日頃からペットの体調がわかりやすくなっているという。
またペットは「家族の一員」という意識が高まる一方で、亡くなった時のペットロスの状態をどうしたら良いのかと悩む飼い主も多いという。
「ペットロスに陥っている時は、他人に声をかけて欲しくないという傾向がある。一番いいのは思い出話を周囲が聞いてあげること」と石井氏は強調した。

次いで、同社テレフォンセンター担当 川島敦郎氏と八王子支店 小澤 朋宏氏が登壇。「ウィズペット」の紹介が行われた。ウィズペットは、「一緒に暮らしたペットとともに眠りたい」という多くの人々の声からスタートしたとのこと。2003年、日本初のペット共葬可墓地として「町田いずみ浄苑」から提供を開始した。

ウィズペットは従来のペット専用墓地や納骨堂スタイルとは異なり、最大限の手厚い供養を実現した新しいスタイルのお墓だ。現在では年間約300件の問い合わせがあるという。お墓は自治体の許認可を受けた霊園内に設置。デザインや形は自由に作ることが可能だ。またペットの遺骨だけを先に埋葬することもできる。他の墓所からの改葬も対応する。
「ペットは亡くなっていないが、自分たちが亡くなった時にペットはどうしたらいいのか、という問い合わせも多い」(川島氏)

一般的な霊園では不可とされているが、ペットの名前を暮石に彫刻することもできる。尚「ウィズペット」は、現在のところ下記にて取扱いがあり、順次エリアの拡大を図っていくという。

■東京
西教寺 有期限墓地「第3区」
正光寺納骨壇
八王子メモリアルパーク
町田いずみ浄苑フォレストパーク

■埼玉
岩槻光輪浄苑
川口 緑の霊園 安行彩樹園地

■千葉
酒々井霊園

■神奈川 
湘南茅ヶ崎やすらぎ霊園 

■関西 
南大阪やすらぎ霊園(大阪) 
神戸山田霊苑(神戸)

また同社では“大切な方やペットとの絆を感じることのできる”手元供養製品を用意。遺骨や位牌の一部を収納することで、身近で供養することができる。新宿センタービル内にあるショールームでは様々な製品を展示。

小さな容器に収めて自宅のリビングや寝室に置くスタイルの「Soul Petit Pot」や、いつも身につけられるペンダントやブレスレット「Soul Jewelry」など多彩なラインナップを提供。 手元供養製品を取り入れると、いつでもどこでも大切なペットとの絆を感じることができるだろう。

家族の一員であるペットと末長く眠ることができる「ウィズペット」。愛するペットとの未来を考えた時はぜひ検討してみてはいかがだろうか?