パナソニックは1月14日、「あおり運転とドライブレコーダーの使用状況」に関する調査結果を発表した。調査は昨年10〜11月にネット上で実施し、20〜60代の男女2000人から回答を得た。

幅寄せや蛇行運転、パッシングといった「あおり運転」を受けたことがある、と回答した人は81.4%にのぼった。被害の種類別では「車間距離を詰める」(85.4%)が最多。このほか「パッシング」(43%)、「クラクションでの威嚇」(34.1%)、「幅寄せ」(31%)なども比較的多かった。

被害者の4割は「理由が思い当たらない」と回答


あおり被害を受けた人に「思い当たる理由」を聞くと、「周りの車の流れよりスピードが遅かった」(30.1%)、「車線変更した/割込みをした」(20.1%)、「追い越し車線を走り続けた」(15.8%)といった回答に多く人が当てはまった。

一方、4割以上は「特に思い当たらない」(40.1%)と答えており、理由に自覚がないケースも多いようだ。

あおり運転の対策としては、1位の「なるべく車間距離をとる」(53.8%)と過半数が回答。次いで「不審な車には近づかない」(50.2%)、「無理な割込みをしない」(44.4%)と"運転中に気を付けること"がトップ3を占めた。

他方で、事前にできる手段として、3人に1人が「ドライブレコーダーを導入している」(33.2%)と回答。万一の対策としてニーズが高まっている様子がうかがえた。

イライラしがちな状況、1位は「渋滞にはまった時」

自身があおり運転をした経験については、約半数が「あおり運転をした」または「したかもしれない」(46.6%)と回答。年代別にみると最多は「40代男性」(61.5%)だった。

運転中のイライラについては、8割以上が「経験がある」(85.3%)と回答。イライラしがちなシチュエーションを聞くと、上位は「渋滞にはまった」(60.6%)、「時間に遅れそうだった」(42.8%)、「周囲の車のスピードが遅かった」(41.1%)と精神的に追い込まれていたり、窮屈に感じるタイミングが多かった。また、自分の運転に「自信がある」と回答した人のほうがイライラの頻度が高かった。

運転中のイライラ解消のために実践している対策を聞くと、トップ3には「音楽や映像を楽しむ」「飲み物や食べ物を食べる」「特に何もしない」といった回答がランクイン。

一方で、7位以降には「悪態をついたり、大声を出す」「イライラした相手の顔をみた」「急加速やスピードを出したりした」「クラクションを鳴らした」「車間距離を詰めた」などが並び、リリースではこうした行動が「あおり運転」につながると指摘。社内エンターテインメントを活用して、平和的にイライラ解消することを推奨している。