映画好きから高評価!絶対観るべきおすすめ名作映画15本
Filmarksで映画好きから高評価が集まる名作映画15本を紹介。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)
ロックとコーラとスケボーを愛する高校生マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は親友の科学者ドク(クリストファー・ロイド)とともにタイムマシンの実験に成功。二人はデロリアンに乗ってタイムスリップを繰り返す。
主人公マーティを演じたマイケル・J・フォックスをスターダムに押し上げた大ヒットSFシリーズの第1作目。監督はシリーズを通してロバート・ゼメキスが務め、古きよきアメリカ映画らしい作風と映画愛に溢れたイマジネーションを遺憾なく発揮している。さらにエメット・ブラウン博士を演じたクリストファー・ロイドはキャリアの中でも最大のハマり役となった。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)
知能指数が周囲の人よりも低いフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)であったが、普通の子と変わりなく育てられた。大学ではアメフトのスター選手として活躍し、ベトナム戦争で勲章をもらい、除隊後に始めたエビ漁では大成功を収める。恋人との再会もあり、フォレストは人生を精一杯楽しんで生きていく。
監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなど常に世界中の映画ファンを魅了してきたロバート・ゼメキス。主人公フォレスト・ガンプの数奇な人生に重ねられるアメリカ現代史がゼメキス監督らしくファンタジックに綴られる。第67回アカデミー賞では作品賞他、6部門を受賞。主演のトム・ハンクスは『フィラデルフィア』(93)に続いて2年連続で主演男優賞に輝いた。
『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)
舞台は1939年のイタリア。ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は小学校教師のドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と結婚し、一子を授かる。三人家族の生活は幸せそのものであったが、やがてイタリアに駐留したナチス・ドイツによって一家は強制収容所に送られてしまうのだった……。
イタリアの名優・ロベルト・ベニーニがロシアの革命家レフ・トロツキーの言葉に感銘を受け、監督した魂のヒューマン・ドラマ。監督自ら、過酷な収容所にあっても愛する息子に人生の素晴らしさを教え続ける直向きなな父親を熱演。第71回アカデミー賞では主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を見事受賞した。
『千と千尋の神隠し』(2001)
10歳になった千尋は、両親に連れられ引っ越し先へ車で移動していた。しかしその途中、車は地図には載っていない不思議な町に迷い込む。千尋だけが怪訝な表情を浮かべる中、両親は屋台にあった料理を勝手に食べ、巨大な豚の姿に変えられてしまう。ひとりぼっちになった千尋は、この町の支配者である湯婆婆が経営する湯屋で働くことに……。
日本が世界に誇るアニメ映画界の巨匠・宮崎駿監督が描く思春期を迎えたひとりの少女の冒険譚。国内では308億円の興行成績を収め、歴代興行収入トップの記録は未だに破られていない。第52回ベルリン国際映画祭ではアニメ作品としては初となるグランプリ金熊賞を受賞。世界中で大きな話題となった。
『きっと、うまくいく』(2009)
インドのエリートを育成する超難関理系大学ICEでランチョー(アーミル・カーン)、ファルハーン(R・マドハヴァン)、ラージュー(シャルマン・ジョシ)の三人が珍騒動を起こす。中でも天才肌のランチョーが突如姿をくらまし、軽快な捜索劇が始まる。
監督はラージクマール・ヒラーニ。急速な発展を遂げたインドの極端な貧富の差が拡大する熾烈な競争社会を背景に得意なキャラクター性を持つエリートたちがもたらす感動のエンターテインメント作品。全世界で大ヒットを記録し、巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督も本作を激賞した。
『レオン 完全版』(1994)
イタリア系のレオン・モンタナ(ジャン・レノ)はプロの殺し屋としてニューヨークで孤独に生きていた。ある日、汚職刑事スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)によって家族が襲撃された少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)が隣人のレオンに助けを求めたことから二人の共同生活が始まる。
『グラン・ブルー』(88)などでフランス映画界を代表する名匠リュック・ベッソン監督のハリウッド初監督作品。あらゆる世代にファンが多く、屈指の名作として知られる本作の物語は、インディペンデント映画の巨匠ジョン・カサヴェテス監督によるハードボイルド映画『グロリア』(80)がベースになっている。
『ショーシャンクの空に』(1994)
銀行副頭取のアンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、妻と愛人を射殺したという罪で、ショーシャンク刑務所に服役することに。彼は、他の服役囚となじめず、孤立していたが、調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)と親しくなり、大掛かりな計画を密かに実行していく……。
主人公のアンディが降りしきる雨を全身で浴びる姿。雨を愛し、雨に愛される男が感じる開放感には手放しの感動を覚えてしまう。人間ドラマを得意とするフランク・ダラボン監督らしいこの名場面は涙なくしてみられないだろう。
『ダークナイト』(2008)
犯罪渦巻く都市ゴッサム。街の平和を守るブルース・ウェインことバットマン(クリスチャン・ベイル)の前に新たな敵ジョーカー(ヒース・レジャー)が現れる。史上最悪の犯罪者ジョーカーが仕掛ける卑劣な生き残りゲームに漆黒のヒーローも苦戦する。
クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベイル主演によるDCコミックスの大人気コミック「バットマン」実写化新シリーズ「ダークナイト・トリロジー」第2弾となる本作。何と言ってもジョーカー役を務めたヒース・レジャーの怪演ぶりが凄まじく、第81回アカデミー賞では助演男優賞に見事輝いた。
『最強のふたり』(2011)
パリの富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、パラグライダー事故による頸髄損傷で下半身が麻痺していた。住み込みの介護役として雇われたドリス(オマール・シー)は刑務所から出所したばかりの男。住む世界の違う二人は衝突しながらも互いに友情を深めていくのだった。
本作で描かれる富豪の男性と貧困層の移民青年との交流は実話が元になっている。第24回東京国際映画祭でグランプリを獲得して話題に。本国でも大ヒットを記録したが、日本では16億円の興行成績を超え、フランス語映画としては歴代1位となった。
『インターステラー』(2014)
地球での暮らしが不可能になりつつある近未来。そこで元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)に、居住可能な他の惑星を探すというミッションが託される。彼は人類存続の危機を回避するため、愛する家族を地球に残し、生物学者で宇宙飛行士のアメリア・ブランド(アン・ハサウェイ)と共に、果てしない宇宙へ旅立っていく……。
監督は『インセプション』などの名匠クリストファー・ノーラン。CG使用を最小限に雄大な宇宙空間を再現。ノーラン作品ならではのストーリーの緻密さと、マシュー・マコノヒー&アン・ハサウェイのエモーショナルな演技が好バランス。
『この世界の片隅に』(2016)
戦時下の1944年。見知らぬ土地へ嫁にいった18歳のすずの日常が描かれる。幾度も空襲に襲われ、生活は少しずつ変化していく。そうしてやってきた昭和20年の夏……。激動の時代を生きた人々のくらしが描かれた作品。
こうの史代の大人気コミックを片渕須直監督が緻密な映像表現でアニメ映画化。人気女優のんが主人公の声を担当。第40回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞受賞した。
『グレイテスト・ショーマン』(2017)
生まれの貧しいバーナム(ヒュー・ジャックマン)は、名家の令嬢チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚し、子どもをもうける。何をやっても長続きしなかったバーナムであったが、やがてショービジネスに目覚め、様々な個性を持ち合わせた人々を集めたサーカスを始めるのだった……。
19世紀のアメリカで活躍した実在の興行師P.T.バーナムの半生を、『レ・ミゼラブル』(12)のヒュー・ジャックマン主演で描くミュージカル作品。バーナムのパートナー役に「ハイスクール・ミュージカル」シリーズ(06〜08)でアイドル的人気を博したザック・エフロン。全編を彩る音楽は、『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞他、数々の歌曲賞を受賞したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが手掛けた。
『グリーンブック』(2018)
舞台は1960年代のアメリカ南部。ニューヨークのナイトクラブで用心棒をしていたトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、南部でコンサートツアーを行なう黒人ジャズ・ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として雇われる。旅を続ける中、二人は友情を深めていくのだが……。
本作はトニー・リップの息子であるニック・ヴァレロンガが脚本と製作を担当し、まだ人種差別が激しかった南部での父とドクター・シャーリーとの友情秘話を映画化した作品。監督は『メリーに首ったけ』(98)などを手掛けてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。第91回アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞した。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)
1985年7月、大観衆を前に息を整えるフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)。そこから時は1970年まで遡る。後に婚約者となる女性や、バンドメンバーたちとの運命的な出逢い。こうして結成されたクイーンの歩みはしかるべくして始まる。
昨年、全世界にクイーン旋風を巻き起こした大ヒットミュージカル映画。伝説的ボーカリスト、フレディ・マーキュリーの栄光と挫折。スターダムを上り詰めていくフレディにとっての決別の覚悟の雨の描写が胸を熱くし、偉大なロックスターの孤独や悲しみを際立たせる。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)
アベンジャーズとサノスとの激闘によって全宇宙は半分にまで生命力を減退させてしまった。生き残ったアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ソー(クリス・ヘムズワース)は再集結し、サノスへの逆襲に打って出るのだが……。
マーベル・コミックスによるクロスオーバー企画「マーベル・シネマティック・ユニバース」第22弾にして完結編となる本作。インフィニティ・ストーンを巡る英雄伝の終結に全世界のマーベル・ファンが歓喜し、歴代興行収入ランキングでは『アバター』(2009)を抜き、堂々の第1位に躍り出た。
【文・チャーリー】
※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。