新婚1年目の記念お泊りで、新婦と謎の男が…結婚プランナーが見たコワい話
 こんにちは。おまみこと、長谷川真美です。6年のウェディングプランナーの経験を経て、式場専門のコンサルタント、プランナー養成講座の主催、フリーランスのウェディングプランナーをしています。

◆アニバーサリーディナー特典を利用したびっくりエピソード

 ウェディングプランナーをしていて、自分の担当したお客様が結婚記念日やお互いのお誕生日に、レストランやホテルなどに戻ってきてお食事をしてくださるのは、とても嬉しいことです。中には、ご家族が増えてらっしゃる方もいれば、結婚されてから出会われた、おふたりにとって大切な方をおもてなしするために、レストランやホテルをご利用くださる方も。いずれの場合も久しぶりにお会いするのはとても嬉しい出来事です。

 レストランやホテルでは、過去に結婚式をしてくださったお客様へ、アニバーサリーディナーやクリスマスディナーのご案内をお送りすることもよくあります。その場合は、会場によって様々ではありますが、心ばかりのプレゼントがあったり、割引のサービスがあったりと、いつまでもファンでいていただくための工夫は欠かしません。それ以外にも、担当したプランナーは、個人的なプレゼントを用意することも少なくありません。

 今回は、そんな「ファーストアニバーサリー」で起きたエピソードです。

◆初めて担当した新郎新婦のファーストアニバーサリー

 これは、私がコンサルタントとして入らせていただいた、あるホテルでのことでした。朝から、あるプランナーが嬉しそうに私に話しかけます。「今日、私が初めて担当したお客様が、ファーストアニバーサリーで泊まりに来てくださるんです!」と、その様子は、本当に嬉しそう。そして彼女は、フローリストにお願いして、ご新婦がお好きだったお花でブーケを作ってもらうことを、さらに嬉々として話してくれました。私は心の中で、「私もそんな頃があったなぁ……。嬉しかったもんなぁ……」と思ったものです。

「よかったね。過去のお客様を大切にするのは、とてもいいことだし、お客様もきっと喜んでくださると思うよ」と、彼女に言うと、満面の笑みで「はい!ありがとうございます」と戻ってくる元気な返事。私は、若いウェディングプランナーたちの、こういう表情を見るのが大好きです。

 そして、夕方過ぎ、そのお客様がチェックインされたという連絡が、フロントからプランナーである彼女宛に入りました。彼女は、すぐにフローリストに内線して、「オーダーしていた花束、今から取りに行きます」と伝え、お客様へご挨拶に向かいました。

◆1周年予約の筈が……相手は見知らぬ男性

 十数分後、彼女が事務所に戻ってきました。私は彼女に「お客様、喜んでくださった?」と聞くと、茫然とした表情をしています。その様子を不思議に思った私は、どうしたのかとたずねると……。

「ちょっとどういうことかわからないんですけど……、お相手が……、別の方でした……」

 ご友人と来られていたのかと聞けば、「いえ、男性でした。普通、旦那さん以外の男性と、同じ部屋に泊まったりしますか?」と、まだ呆然としています。

 私もあまりのことに驚いてしまい、言葉を失くしてしまいました。花束は渡したのかどうか確認すると、とても気まずそうな様子で受け取られた、とのこと。

◆不倫相手?離婚協議中?真実はナゾ

 私たちは、それ以上お客様にお聞きすることもできませんので、一体お相手がどういったご関係の方かまでは知る由もありません。ただ、花束を受け取ったときの様子を考えると、いわゆる「不倫の仲」という推測がまず立ちました。ひょっとしたら既に離婚されていたのかもしれませんし、その協議中だったのかもしれませんが、その報告までは私たちも受けませんので、そこまでは私たちも知ることはできません。

 ただ、いくら割引が効くとはいえ、その割引を別の男性と使われたのには驚いてしまいました。とにもかくにも、初めて担当したお客様のアニバーサリーが、プランナーの彼女にとってトラウマにならないことを願うばかりです。

<文/長谷川真美>

【長谷川真美】
結婚式場専門コンサルタント、ウェディングプランナー養成塾「おまみ塾」を主催。ウェディングに携わって15年。5年間のプランナー業務を経て、式場コンサルタントに。株式会社OMエンタープライズ代表。プランナー時代の経験を書いたブログ、instagram:@om_enterprise.0222(OMエンタープライズ)、@omamijuku(おまみ塾)