泥沼化の一途を辿る日韓関係

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 泥沼化の一途を辿る日韓関係。このほど、7世紀の高句麗(こうくり)時代の大使(おおきつかい)に遡る難役に任じられたのは、新駐韓大使の冨田浩司氏(61)である。

 外交官として北米局長などを歴任した冨田氏には、別の素顔があるという。

「奥様があの三島由紀夫の長女、つまり冨田さんは三島の娘婿にあたる人物なんです」(政治部記者)

 冨田氏のこの立場、韓国で思わぬハレーションを呼んでいるのだといい、

「三島由紀夫の作品は韓国でもよく読まれているのですが、今回ばかりはネガティブな報道があふれているんですよ」

 例えば、政権寄りの報道姿勢でしられるソウル新聞は〈極右作家の娘婿〉と過激な見出し。

 保守系メディアの中央日報も、三島のことを、〈ノーベル文学賞候補に挙げられるほどの天才作家〉と持ち上げつつ、〈過激な皇国主義の思想に傾倒した〉〈安倍首相の憲法改正の試みの端緒になった〉と、無理なこじつけをして騒いでみせるのだ。

泥沼化の一途を辿る日韓関係

 もちろん、三島の娘婿である冨田氏を新大使に据えることに、韓国の世論が想像するような“他意”があろうはずもないが、

「冨田新大使の任命には、あるメッセージがこめられてもいます」

 とは、外務省関係者。

「現大使の長嶺安政さんも、その前任の別所浩郎さんも、外務省ナンバー2の重量ポストである外務審議官を務めてから駐韓大使に就任しています。一方の冨田さんは審議官未経験者。わずかに“格下”の外交官を着任させたことに、ツラ当ての意図が含まれている」

 文在寅政権から日本を守る“楯”となることができるか。

「週刊新潮」2019年8月29日号 掲載